男たち、野獣の輝き

旧映画ブログです。

Beauty Devaisethのファイナル・ファンタジー14新生エオルゼア奮闘記

志村貴子作品

放浪息子 (1)Beam comix
放浪息子(2)ビームコミックス
どうにかなる日々F×COMICS
どうにかなる日々 (2)F×COMICS

最初に「どうにかなる日々」の一巻を読んだのですが、これがかなりたまらなく好みの作風でした。とにかく淡々としているのですが、構成とかアイデアとかがかなりしっかりしていて、ボクの個人的なツボを突きまくるのです。また、エッチな漫画はエッチでなければならないと言うのがボクの持論なのですが、そういうエッチの部分でも個人的な嗜好に思い切り合致しているのでたまらんです。

で、同二巻がもっともっと好みを突いてきまして。大好きな女性同士の話や、子供がエッチにモンモンとする傑作まで!

とにかく、「放浪息子」で極まるわけですが、志村貴子の子供の描き方は最高です。リアリティをちゃんと作品に対しての演出として使っている点が素晴らしいのです。「リアル」が目的じゃないんですよね。「それっぽい」んだけど、話自体はメルヘンチックというか、夢物語でなければとボクは思うわけです。それこそフィクションの楽しさなんですから。

「女の子になりたい男の子」ってのがテーマなんですが、主人公も周りのキャラも物語の中で生き生きしていて最高です。「よつばと」が地に足の着いていないのが魅力だとすると、こちらは地に足の着いているのが魅力と言えるかもしれません。同じく子供たちを描いた傑作「団地ともお」も同じ方法論で描かれている傑作ですが作者によってここまで作風が変わるんだから面白いですよね。ボクはどちらも好みです。

とはいえ、ボクは子供が主人公の話が死ぬほど好きなので、そういう意味ではかなり個人的な好みでひいきしているかもしてません。

でも、傑作ですよコレは!

続きが読みたい!!!

追記:「ぼくのバラ色の人生」と言うフランス映画があり、テーマはほぼ同じで、こちらも傑作です。ただ、日本の小学校を舞台にしている点と、もう一人逆の願望を持つ女の子のキャラが登場すると言う点で、ボクの中では「放送息子」の方が好みです。