男たち、野獣の輝き

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Beauty Devaisethのファイナル・ファンタジー14新生エオルゼア奮闘記

『ソーシャル・ネットワーク』★★★★


The Social Network [Blu-ray]

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アーロン・ソーキンの脚本とフィンチャーの演出が奇跡の融合

家の奥さんが応募していた試写会が当たったので観てきました。

無料で観たことが申し訳ないほどの傑作。

ザ・ホワイトハウス』のアーロン・ソーキンによる脚本は、メイン・キャラたちのバックボーンなどを一切描かないボク好みの作劇に加えて、過去の話に「現在」のシーンを挿入するお得意の構成で畳み掛ける。最初こそ混乱する危険性はあるが、これによって無駄なシークエンスやセリフの重複を避けて、大変スピーディーにシーンを展開させるのも、『ザ・ホワイトハウス』の延長線を感じさせるテクニック。加えて、お得意の「頭のいい連中描写」が抜群に巧く、それを茶化して観ている側に下手な圧力を与えない手腕も見事。あくまでも彼らが僕らと「地続き」に感じさせるのは並大抵のテクニックではないでしょう。

そして、フィンチャー。『ゾディアック』で花開いた”ビジュアル主体でありながら、あまり奇を衒わない正攻法な演出”をさらに昇華させた見事な仕事。敵役の双子の兄弟が出場するボートレースのシーンを「ミニチュアスタイル」の撮影でコケにする余裕はさすが。


それにしても、面白かった。始まった瞬間から傑作の匂いがプンプンする作品で、まったく中だるみをすることなく突き進むストーリーと、Facebook誕生にまつわる「静かな燃え」はたまりません。

役者陣も全員見事な芝居をみせてくれる。双子を演じた彼なんて見事過ぎる特殊効果に全然負けていないすばらしさ。ほんとに「兄貴と弟」に見えましたもん。

そして、主演のジェシー・アイゼンバーグ。彼は本当に素晴らしい。オープニングの振られる場面から、抜群なコミュニケーション力の不具合さを見事に感じさせる。そんな主人公が「ソーシャル(社交)」なシステムを創り上げていくドラマを見事に体現している。

ド傑作必見。


The Social Network (Soundtrack from the Motion Picture) - Trent Reznor & Atticus RossThe Social Network (Soundtrack from the Motion Picture) - Trent Reznor & Atticus Ross