『アクセル・ワールド』第三巻を読みました。
ますます想像の斜め上を行く王道
というわけで、あっというまに3巻も読んでしまいました。
ますますシリーズ物のテイストが濃厚になって、新たな設定が加わってきました。
<システムを上書き>する《心意》の登場。ボクは個人的に大いに「アリ」。
作者があとがきで書いていたように「ジャンケンのパーとチョキならパーは負けだけど、主人公ならパーで勝てよ!」という思いに大いに頷くからです。正直、それこそ王道であり、娯楽の基本だろうと思うわけです。
今回読んで嬉しかったのは、アクセル・ワールド内での東京タワーの造形。ボクがかつて大好きだった、『デルタ・フォース』というゲームのMODでプレイした異様な塔を思い出させたからです。砂漠の中にそそり立つ異様な塔に、何とかたどり着いたボクは、そこにある階段を必死に登りました。外界からチュンチュンと撃ってくる敵の弾が周りの壁に当たるのもお構いなしに延々延々と登り続けると、なんとその屋上には静かな庭園が広がっていたんですよ。あの時の感動は忘れません。FPSのステージであんな感動味わったことなかったですよ。しかもMOD。
また、一巻で登場したアッシュ・ローラーの嬉しすぎる再登場。予想通り熱い野郎で、一発で大好きになりました。ああいう展開に弱いんですよ。
作者の川原礫はキチンと王道のエンターテインメントを楽しませてくれるので、毎日楽しくて仕方がありません。
それにしても、これを新刊発売時に読んでいたら、4ヶ月ぐらいの待ち時間をどうやって過ごしたのだろうか……
いや、まあ、『AKIRA』5巻を2年以上待ったことのある人間なら、たった4ヶ月ぐらいなんでいと言えなくはないんですが……
ああ、まとめて読めるこの快感のよおお。ふふふ。
というわけでぶっ続けで4巻行くぜえ!!