『ウエンカムイの爪』を読みました
物足りない
序盤のヒグマが学生グループを襲うのは、学生たちのバカさ加減もお約束通りだし、襲われる恐怖も真に迫っていて素晴らしかった。
ただ、物語が始まってからは、ひたすら定石通り……というよりも、動物パニック物とすれば非常に淡々とした展開で、正直物足りなかった。
登場人物がステレオタイプだし、犠牲者もひとりだけ、そして、一番肝心な「絶体絶命」感が欠如している。
文庫本で200ページの作品ですが、もうちょっと二転三転して欲しいところ。
ファントム・ピークス (角川文庫)
posted with amazlet at 11.08.29