森薫『乙嫁語り』3巻
予想外に面白くて驚いた
二巻目の最後で、視点が変更される事が仄めかされ、今回の三巻ではイギリス人ヘンリー・スミスを主体とした物語になっています。二巻までで描かれた物語に愛着があったので、「視点変更はちょっと早過ぎるんじゃないのか?」と漠然と不安に思っていたのですが、これは杞憂に終わりました。
ちゃんとすごく面白いんですよ。
新しい「嫁」(候補?)が登場して、確かにタイトルに偽りない展開もそうですし、新しい舞台や新しい登場人物も予想以上に好感が持てる。さすが森薫だと嬉しい悲鳴。
しかも、キチンと以前の登場人物も絡んできて和む。
そして、またもや「引き」のいい幕切れで、いつ出るか分からない続きの巻が早くも楽しみにな始末です。