また読んじまった……
さえずるな!!!
映画版が10月10日公開と言う事で、なかなか『カイジ』が盛り上がってきているのを感じます。
そんなんだからってことでもないんですけど、先週つい『銀と金』を読み返しちゃったりしたモンだから、ついつい『カイジ』も、ね。
久々に第一部エスポワール編を読んだんですが、やっぱり4時間という時間設定の中に詰め込まれた二転三転の密度は素晴らしい。あとやっぱり利根川ね。本当にそこら辺にいそうなキャラクター造形なのが最高なんですよ。なのに彼が「ぐさぐさくる檄」をとばして退場するのが素晴らしい。第二部からは思う存分大活躍するわけですけど、第一部ではただ単に「ぐさぐさ」読者を刺しに来ているだけなんですよね。でも、やっぱりキャラが立ちすぎたので二部からは大活躍という。
しっかし、クライマックスの”裏切り”シーンは強烈です。何度読んでもグニャる。
福本節としか言いようがないリズミカルなネームも最高で、ついつい口に出して読んでしまうモンだから、家の奥さんに怒られちゃいますよ。でも、『ジョジョ』の荒木節と言い、ああいうのはつい口に出しちゃいたくなるもんですし、だからこそ素晴らしいんじゃないかと思うんですけどね。セリフってそういうもんじゃないかなあ。
まあ、結局第一部で満足できるわけもなく、『Eカード』編まで読んじゃいましたよ。
映画版って地下帝国も描かれたりするんですね。でも、映像からはさっぱり「ざわざわ」感が伝わってこないんですけど、本編を観るとそういうのあるのかなあ。
ユリイカの表紙をカイジたちが飾る図。大槻ケンヂとの対談はなかなか興味深くて楽しめました。福本先生曰く「漢を描いている漫画」だそうで、やはりちばてつやの流れを受けているようですね。確かに題材はギャンブルだったり金がらみが多いんですけど、絵柄とか主人公のキャラとか色んな部分でそれは感じ取れます。ボクの大好きな『無頼伝涯』なんてまさにそれですよ。
”絶体絶命の危機を機知で切り抜ける主人公”というフォーマットは最近では少なくなってきましたが、少年漫画の王道ですしね。そういう意味では『ジョジョ』『HUNTER X HUNTER』なんかが数少ない仲間とも思います。
それにしても、福本先生も言ってましたけど、オーケンが全然漫画を読んでいないってことが驚きでした。『ビーバップ』で生まれたヤンキー漫画に抵抗があって読まなくなったとか。それって現代漫画を全部読んでないって事ですよね。むうう。
おおおお! 6日ってもうすぐじゃないか! あの続きが読めるなんて楽しみ過ぎる。今度はどんな「ざわざわ」が堪能できるのやら。
とか言ってたらアカギの最新刊が前日の10月5日発売! 『アカギ』が久々だと思わなくなるってのは、ちょっと時間感覚がヤバいかもしれん。