男たち、野獣の輝き

旧映画ブログです。

Beauty Devaisethのファイナル・ファンタジー14新生エオルゼア奮闘記

D&D ビギナーズセット ([BOX商品])

D&D ビギナーズセット ([BOX商品])

D&D ビギナーズセット ([BOX商品])

前後しますが、川井憲次のコンサートへ行く前日。つまり11月3日は文化の日に相応しく、久しぶりにPRGのセッションをしてきました。

ボクをRPGの世界へ入門させてくれたid:ka-lei-do-scopeさんに、ビギナーズ・セットのお披露目をかねて導入部を妻と共にプレイしました。
(レポートはこちら)

いつもは彼がマスターで、彼の奥さんとボクとボクの妻がプレイヤーなのですが、今回は彼の奥さんの都合が悪かったので、妻と彼がそれぞれ二人のキャラクターを受け持っての変則的なプレイ。
一応ボクと妻は10年前から、彼に至っては20年以上のキャリアがあるわけですが、あえて今回は三人とも”ビギナーズ”をロール・プレイ。従って、同梱されているルール・ブックと極限まで絞り込まれたプレイヤー・ルールに則ってプレイしました。レベル1でキャラクター・メイギングも決定済み。それこそ名前まで!

ボク自身がマスターをするのは『007』を10年前にしたっきりなので、こちらは正真正銘のビギナーといって差し支えない。なので、このビギナーズ・セットの手取り足取りなダンジョン・マスターの書や、専用のダンジョン・タイルに専用のフィギアなど等のギミックは本当に頼れるし楽しいです。友達とボード・ゲーム感覚ではじめるには非常に適していると感じました。

場所も確保していなかったので、何とカラオケBOXでプレイしたのですが、これが実は大当たり。雰囲気としてはRPGにまったく似つかわしくないのですが、個室で大きなテーブルがあってソファが完備されているあたりは、「こんなにRPGをプレイするのに向いているとは」という驚きでした。スピーカー・システムが完備されているので、iPodなどをアンプに接続すればBGMに関しても申し分ないかもしれません。今回は週末だったので90分しか借りれなかったのですが、フリータイムなどを利用すれば思う存分プレイできるかもしれません。ドリンク・バーがあるシダックスなどのBOXならなお出費も抑えられるでしょう。

実際のセッションは、ボクの拙いマスタリング(それでもダンジョン・マスターの書があるので、それなりにプレイが進められる。これが実は凄い!)を有り余るプレイヤー・スキルで補ってもらって、やたらと面白いものになりました。

シナリオとしては、人間のローグ、人間のファイター、エルフの女ウィザード、ドワーフクレリックというパーティーがダンジョンの扉の前にたどり着いたところから始まります。
扉を調べる”自称貴族の出”のローグがあっさりと悪い目を出したくせに、自信満々に『この扉には何の仕掛けも罠もないようだ』と断言するあたりから早速大笑い。その扉には実際には罠も仕掛けも無いのですが、そこはビギナーズのロール・プレイをしていても古狸である妻は『聞き耳』や『判断力』で執拗に探りをいれてきます。
遂に部屋の中にゴブリンが二匹潜んでいることを看破した二人は、4人キャラをキチンと”挟撃”を予測して部屋に侵入させます。
「まず飛び道具を始末して」と、ビギナーとは思えない台詞を吐くや*1、一撃でゴブリン弓兵を秒殺。
残ったゴブリン兵はファイターに突撃して、結構善戦。
クレリックが宝箱の『捜索』に失敗するが、ローグはそれを尻目に宝である”魔法のブーツ”をゲット。しかし、それを身に着けず、こっそりと懐へ。
明らかに急造パーティである4人(キャラクター・ブックには「君たちは友達であり、チームメイトだ」って書いてあるのに……)の中で、ドワーフクレリックは「わしがこいつらをまとめている」という一人相撲のリーダーシップを発揮しつつ、キチンと回復魔法でファイターのHPを回復。かつてのD&Dとは違って魔法を極限まで出し惜しみさせるようなシステムからは見直しが図られているようです。
もっともウィザードは魔法攻撃より相変わらず杖で殴ったほうがダメージが大きいと言うあたりは、やっぱりD&Dと言う感じで笑えます。
ゴブリンの死体をちゃんと『捜索』して身ぐるみはがす等のプレイもごく自然に進む中、”自称貴族の出”のローグは紅一点と言える女エルフのウィザードにちゃっかり(こっそり)先ほどの”魔法のブーツ”を貢いでポイントアップ。(なんと言う素晴らしいロール・プレイよ)
+2の移動力を得た女エルフがゴブリンの死体に近づき、ローグがそちらにウィンクするためにわざわざ行動ターンを消費するなどの爆笑(しかし、ルールに則った)ロール・プレイも出る中、いよいよファイターたちがダンジョン奥の次の間を『視認』して、まだ冒険は続くことが明らかに。


と言うところでセッション終了の時間になりました。

シナリオ・ブックでは2ページほどで、チュートリアルといっていいシナリオなのですが、やっぱり実際にプレイすると本当に面白くなりました。

ボクは覚えていなかったのですが、d20(20面ダイス)などの判定が「数値が多いほど成功」に統一されているようで、それも非常に分かりやすくなっているということです。実際にマスターをしていても、それぞれのスローで成功か失敗かで迷うことはまったくなかったですし、当然のように出てくるシナリオにない行動にも問題なく対処できました。

シナリオとしてはまだまだ同梱のもので楽しめそうなので、なるべく早く次のセッションを催したいものです。

*1:実際には妻は始めた最初のセッションからこの手の冴えを見せて、当初からビギナーとは思えなかったですが。