カンバセーション…盗聴… [DVD]
BS2にて。
コッポラが『ゴッドファーザー』の後に作った作品でカンヌ映画祭グランプリ受賞。
『ゴッドファーザー』とか作った後にオリジナルの脚本でこういうのを作るあたり、当時のコッポラって相当才能溢れまくってたんだろうなあと思います。
『欲望』を観た人間が、「もったいない!」と思ってあれやこれやで色々とエピゴーネンを作ったと思われる脈絡ってあると思うんですが、『ミッドナイトクロス [DVD]』を頂点としたそれにこの映画も含まれるんだと思います。ただ、その流れで観るとこの映画の”解析”の魅力は少し物足りないと感じてしまう。まあ、これは『ミッドナイト・クロス』を先に観てしまっているからなんでしょうが。
どちらかというと、終盤のジーン・ハックマンが自分が盗聴されているかもしれないと言う疑念に支配されて、部屋のありとあらゆる部分をバラバラにする辺りに燃えました。あそこは同じハックマンの『フレンチ・コネクション』の車解体に通じる名解体シーンだったと思います。