男たち、野獣の輝き

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Beauty Devaisethのファイナル・ファンタジー14新生エオルゼア奮闘記

『激戦 ハート・オブ・ファイト』★★1/2

肉体の持つ説得力に圧倒される

最終日にやっとこさ新宿武蔵野館で観てきました!

シネコンになれてると、整理番号順での入場とか、全席自由とかが新鮮に感じます。

「激戦」というタイトルですけど、基本的には『ロッキー』のように「総合格闘技を舞台にしたドラマ」という側面が強く、そしてそれが(悪くいうと)ベタベタに描かれている映画です。それでいて、結構予想外の展開も多く、やっぱりハリウッドなどの作劇とはまったく違うよなあと楽しく観ていられました。

先述したように「激戦」というタイトルからイメージする「アクション映画」とはまったく違うので、そこを期待していると肩透かしを食らうかもしれませんが、それも『ロッキー』同様、「練習が盛り上がる」映画というベクトルではかなり高ポイントな映画です。

特に『サウンド・オブ・サイレンス』のカバーが効果的に使われていて(上映前に場内で延々かかっていたので、なんで『サウンド・オブ・サイレンス』なの? って思ってましたw)、何度か繰り返される「特訓」「練習」のシークエンスが非常に盛り上がる。

そして、ポスターですでに異様な完成度の肉体を披露しているニック・チョンという人が本当に素晴らしかった。終盤までずっと服を着ているので、いよいよ「特訓」が終わってからの戦いに臨むときにその身体が出てきた時の説得力ね。48歳であの身体はすごすぎる! 年齢の近い人間としてはグっときまくりでしたよ。

普段デ・ニーロ・アプローチ的なものに対しては否定的な考えなんですが、そんなチンケな考えを蹴散らしてくれる肉体の説得力!!


やっぱり人間最後は身体が武器だよなという単細胞な考え方に支配されるぐらいには影響されて劇場を後にしました。


そういえば、ダンテ・ラム監督の映画って初めてなのかと思って調べたら、『ツインズ・エフェクト』を観た覚えがありましたw 全然覚えてないんですけどね。