『フレンチ・コネクション』を観てきました。

French Connection [Blu-ray]

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スクリーンで観るカーチェイスの醍醐味

待望の『フレンチ・コネクション』を初めてスクリーンで観てきました。

中学生の時に初めてテレビで観て以来、何度観てもまったく面白さが色褪せないすごい映画。今回初めてスクリーンで観たんですが、フリードキンの才気走ったネチネチ演出が思う存分堪能出来ましたね。超有名なカーチェイスも当然大画面で観ると迫力が桁違い。思わずシートに座った状態で足がブレーキを踏み込みたくなるってもんだ。

実は今回気になっていたのは、初ブルーレイ化の際（日本では現時点ではこのブルーレイのみが流通しています）問題になった、フリードキンによるカラータイミング処理がどうなっているかということ。

http://www.stereosound.co.jp/column/cinemaleader/article/2012/04/24/9552.html

本編は特に気になるようなところはなく（暗部のざわつきとかがすごかったですけど）、エンドクレジットの後にも2011年にフリードキンと撮影監督のオーウェン･ロイズマンが監修してマスタリングしたというクレジットがついていました。少なくとも2008年に発売された最初のブルーレイのマスターではないようです。（上記リンクのアメリカで発売されている再発盤ブルーレイのマスターだと思われます）

それにしてもジーン・ハックマンの芝居がすごいよね。あの「取り憑かれた」感じが、この映画の主題とガッチリ噛み合っていてグイグイ引きこまれてしまう。「目的」ではなく「手段」や「過程」にのめり込んでしまう執着心がたまりません。それを引き立たせる相棒のロイ・シャイダーがまた絶品なんですよね。ラストのドン引き顔とか最高。

しかし、この映画と、続いて『エクソシスト』を撮ってしまったフリードキンのエポックメイキングぶりは驚愕の一言だよね。よくもまあアカデミー賞を受賞したあとに『エクソシスト』を作ったもんだ。