男たち、野獣の輝き

旧映画ブログです。

Beauty Devaisethのファイナル・ファンタジー14新生エオルゼア奮闘記

『テッド』★★★1/2

日本でもやたらと盛り上がっているようで、日曜日とはいえ朝一の回で満員なんて久しぶりにみましたよ。

こんなにマニアックな80年代映画のギャグが散りばめられているのには個人的に狂喜乱舞です。主人公のマーク・ウォールバーグは同い年、監督のセス・マクファーレンは2つ下ということであれば無理もない。

とは言っても、そういった細かいマニアックなギャグを抜きにしても十分おもしろい作りなっていますし、キチンとスジの通ったシナリオが堪能できる傑作だと思います。

テッドのキャラがやたらと可愛くて下品という勝ったも同然の設定が最高ですし、今更ですがCGIの違和感の無さが驚異的。あれを実写でできるというだけでもCGの進化には意味があったのだと思います。

いつまでも大人になりきれない主人公をマーク・ウォールバーグも好演。

・・・

ただ、まあ、やっぱり、あのマニアックな映画ギャグが最高ですよ。

子供の頃に『スター・ウォーズ』よりも先に『フラッシュゴードン』を観て夢中になった人間にとっては、あの全編リスペクトぶりには涙を禁じ得ない。ラストの「フラッシュ・ジャンプ」なんて「もっと、広角レンズだよ!」と大笑いしながらツッコミ入れちゃいましたよ。(心のなかでね)


あと、サタデナイト・フィーバーのパロディにみせかけて、実はちゃんとそれをパロった『フライングハイ』をパクるというくだらなすぎるギャグや、トム・スケリットを何度もイジるネタなんかも最高。マーク・ウォールバーグがちゃんと『トップガン』の台詞で返しているのにファンを自称する店長が知らないとか大笑い。

また、終盤で展開されるテッドとマーク・ウォールバーグの大乱闘シーンがまんまボーン・シリーズの演出をパクっているのが一番笑いました。痛そうな殴打音とか手振れの撮影や、ちゃんとチョークスリーパーで首を決めにかかるあたりとか「分かってる!!」とニヤニヤ。


また、ボクが初めて劇場で観た007である『オクトパシー』がフューチャリングされているのも笑った。主題歌まで出てくるし。

あ、そうそう『魔宮の伝説』の使い方も素晴らしかった。ポスター貼ってあるだけでなく、ちゃんと終盤に名シーンがパロディとして挿入され、音楽もキチンと彷彿とさせる。ああでなきゃ!!


ただのお下品ギャグに終わらず、キチンと感動的な良作に仕上がっているあたりの底上げ具合など、ちょっと名作の予感すらする作品でした。オススメです。

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