『コマンドー』の日本語吹き替え完全版コレクターズBOXがまさかの発売!!
アーノルド・シュワルツェネッガーの最高傑作『コマンドー』
ちょっと観てみるかと再生したら、ほぼ必ず最後まで観てしまう作品。上映時間89分。
全世界の中学生男子(女子含む)のマストアイテムと断言してもいい至高の傑作ですが、この映画は日本語吹き替え版があまりにも面白すぎることでも有名。一度目の放送では屋良有作さんがシュワルツネッガーを担当して軽妙過ぎる台詞回しが大笑いできますし、何と言っても二回目の玄田哲章さんがシュワルツネッガーを担当した二回目の放送版は、現在では「吹替史に残る最高傑作」と称されています。暇さえあればテレビで放送されるバージョンなので、誰でも一度は聴いたことがあるかもしれません。
そんな吹替版が以前発売されたブルーレイでは未収録になっており、ディレクターズカット版のDVDのみ収録されているという状況でした。
それが今回、なんと吹替版を前面にフューチャリングしたコレクターズBOXという形でブルーレイ化するのですから、これはもう事件以外の何物でもない。
しかも、屋良有作バージョンと玄田哲章バージョンのダブル収録の上、欠損部分も追加収録し、なんと吹替台本まで同梱されるというまさに完璧な商品。ディレクターズカット版は相変わらずDVDのみですが、今回の同梱版にはアメリカ版には収録されていたマーク・L・レスター監督のコメンタリーや特典映像も収録されています。
現時点でAmazonでは予約完売状態。TwitterではFOXの方が追加生産するかどうかを検討中ということですので、予約再開のおりにはぜひともみなさん予約しましょう。この企画が成功することで恐らく吹替版収録のブルーレイがたくさん実現されると思うのです。テレビで放送される映画で育った世代としては、日本語吹き替えは大変重要な文化遺産なのです。
カスタマーレビューも皆さんイチイチ吹替版の台詞をもじって、知らない人間にしたらなんでこんな文体なんだと首を傾げるでしょうが、知っている人間にしたら大笑い間違い無しの逸品揃い。みんなどんだけ好きなんだよ。「評価だけは達者なトーシロばかり、よく揃えたもんですなぁ。まったくお笑いだ。」
『コマンドー』と言えばジョームズ・ホーナーのサントラも忘れてはいけない。ちょっとどうかと思うほどのテンション。
テレビ吹替版のみならず、日本公開版を丸ごとHD収録した『死亡遊戯』の決定版。今年一番の奇跡。
広川太一郎氏による吹替版はテレビ世代にはマストアイテム。個人的にこちらの「ギャンブル大将」が思い入れもありダントツに大好きです。
小池朝雄と羽佐間道夫のコンビによるTV放送版はとにかく傑作。山田康雄などが的確なサポートをしている点も素晴らしい。
『ロッキー』といえば月曜ロードショーで放送された羽佐間道夫さんや松金よね子さんによる吹替が何と言っても素晴らしく、このバージョンで刷り込まれている人も多いのではないでしょうか。ブルーレイに収録されたバージョンは一部台詞が収録しなおされてたりしますが、ほとんどは当時のまま収録されています。「兄さん豚よぉぉぉー!」