男たち、野獣の輝き

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Beauty Devaisethのファイナル・ファンタジー14新生エオルゼア奮闘記

アベンジャーズのための復習『マイティ・ソー』『ハルク』


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いよいよ『アベンジャーズ』の公開が明日に迫り、ここ数日気持ちを高めるために各種作品を復習しております。家の奥さんは全然興味がなかったのですが、半ば無理やり僕に誘われて一緒に観に行く事になったので、予習のために見続けております。

劇場で観て以来ですが、この作品は結構気に入っています。

まず、プロットが「理系女子のハーレクイン」ものになっている点と、別の星系とか別の世界=神の世界みたいな巨大なスケールを描いているくせに、主な舞台がアメリカのド田舎という部分です。

前者はナタリー・ポートマンが見事な理系女子&ドジっ娘ぶりを演じていて素晴らしいし、なにより「空から王子様が降ってくる」というラピュタの逆パターンなのが面白い。

片田舎に現れた王族がカルチャーギャップにまるで動じずにマイペースってのも面白く、異分子に乱入された田舎町の人々のほうが面食らってしまうというお約束のパターンも面白い。個人的にはこの部分をもっと深く描いて欲しかったところですが、そこはアベンジャーズ・ユニバースの中の一作という本来あるべき役割を考えると難しかったのかもしれません。

元カレのシャツを渡されて

「よしとする」

って台詞が最高でした。


マイティ・ソー』はイギリスのシェイクスピア俳優でありながら、器用にハリウッドでも地位を固めているケネス・ブラナーが監督しています。どう考えてもアメコミ系の世界に興味がないのは笑っちゃうほど分かるのですが、それでも長年のキャリアでこれまた器用に手堅い作品にしあげている。盟友パトリック・ドイルの音楽もクライマックスなどでは感動を呼び起こすほど盛り上がり、見得を切るヒーローらしいソーの活躍をサポートしています。

問題は、観ている時から思っていた「ソーさんの異様に強大なパワー」をアベンジャーズユニバースではどうやって扱っているのかということです。一人で世界中の敵をナギ倒せそうな雰囲気なんですが、そこはそれ何かしらの工夫をこらしているのでしょう。楽しみです。



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インクレディブル・ハルク』は観直す気がしなかったので、あえてアン・リー版を公開時以来の再見。

公開時にもどえらく退屈だったのですが、勿論再見しても感想は対して変わらず。アン・リーのアメコミのコマ割りを意識したマルチスプリット演出は全編空回りしており、いちじるしくストーリーへの没入を妨げます。なので、一体全体どういう話なのかさっぱり分からない。

ハルクが大暴れするまでになんと普通の映画一本分の90分近くを費やすという暴挙。

暴れてからももちろん対して面白いわけでもなく、そもそもハルクって常に怒っているので、癇癪持ちの自分にはあまりいい気分はしないんですよね。まあ、個人的なことですけど。