男たち、野獣の輝き

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Beauty Devaisethのファイナル・ファンタジー14新生エオルゼア奮闘記

シネスイチ板橋プログラム12『アイデンティティー』★★★


Twitterで話題にのぼった作品で、スター・チャンネルで録画しておいたのを消化しました。これが驚くほど面白かったです。ホント驚きましたよ。

事前の知識では「モーテルに集まった人々が何か事件に巻き込まれる」というよくあるシチュエーション・サスペンスらしいというもの。

この映画の恐ろしいのは、実際に映画そのものはそのよくあるシナリオにしたがって進んでいくんですが、実はこれが……

という本来の謎が明らかになり始めるあたりからです。


根本的にはミステリーというジャンルに属すると思うんですが、こんな反則スレスレでありながら、やたらと筋の通っている本格ミステリーは前代未聞なんじゃないでしょうか。久々に前のめりになって楽しんでしまいました。


キャスティングがまた素晴らしくて、ジョン・キューザックも説得力のあるキャラでしたし、何よりもレイ・リオッタが刑事の役で登場したときは「なんの冗談だ?」と思わせるあたりが巧い。もちろん案の定の展開になるのですが、それすら実は……


お勧めです。