男たち、野獣の輝き

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Beauty Devaisethのファイナル・ファンタジー14新生エオルゼア奮闘記

『スター・ウォーズ ブルーレイBOX』旧三部作アーカイブを観ました

初期LD-BOXを彷彿とさせるマニア向け特典

輸入盤のLD-BOXを購入していた20年前、その手の商品自体が極めてマニア向けの物だったため、特典ディスクもかなりコアなファン向けに作られていました。中には勿論ちゃんとしたメイキング・ドキュメンタリーも作成されていましたが、それに加えて文字通り『アーカイブ』=設定資料集的な趣の特典が多かったものです。スクリプト全ページとか、デザイン画収録とか、CAVのディスクで「コマ送り」機能を駆使して特典の画像を1つずつ見ていくという大変根気のいる作業。

今回の『スター・ウォーズ』のブルーレイBOXでは、一般向けのドキュメンタリー系メイキングは一枚の特典ディスクにまとめられ、それぞれの三部作毎に『アーカイブ』と言われる特典ディスクが用意された。

今回本編そっちのけで、旧三部作の『アーカイブ』を視聴。

各エピソードに対して約90分収録されているので、合計4時間半という結構な超大作だ。

それでいて、前述したように文字通りの『アーカイブ』として作成されており、思いっきりストイックに「資料」的な映像が延々と続く。これはファンにはたまらない。

中でも見どころなのは本邦初公開となる『未公開シーン』。意図的だとしか思えない、素材そのままで収録された(それでいてちゃんとハイビジョン収録)未公開シーンの数々は身悶えするほど面白い。「こんなシーンがあったんだ」という驚きに加えて、ほとんど未処理の上に経年劣化で痛みまくったフィルムに収録された数々の映像は、撮影当時の息吹を鮮明に焼き付けており、下手なメイキングよりも観ていて心が踊る。

アフレコなども当然行われていないので、スタッフの声や芝居中の役者の声がそのまま収録されている。ダース・ベイダーなんてジェームズ・アール・ジョーンズじゃなくて、中に入っているデイヴィッド・プラウズの(言っちゃ悪いけど間抜けな)地声がそのまま収録されている。この臨場感というか素材感は本当に興奮します。

方向性としては殆どがSFX関係に絞られており、ジョー・ジョンストンフィル・ティペットたちの奮迅ぶりがインタビューの端々から味わえます。フィル・ティペットは現在の彼のインタビューも収録されており、マペットで苦労したエピソードは衝撃的(そして笑える)。

コアなファンなら「こういうのが観たかったんだよ!」と喜ぶこと請け合いの特典が遂に実現した感じです。