男たち、野獣の輝き

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Beauty Devaisethのファイナル・ファンタジー14新生エオルゼア奮闘記

『トゥー・ウィークス・ノーティス』★★


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マーク・ローレンスの監督デビュー作

デンジャラス・ビューティー』の脚本で注目されたマーク・ローレンス。同映画の主演であるサンドラ・ブロックが同じくプロデューサーを務めて監督デビュー作として作ったのがこちらの映画。

マーク・ローレンスの二作目である『ラブソングができるまで』が大好きで最近再びヘビロテで観直しているのですが、彼の持ち味は「安心感」。今までの監督作品三本がすべてヒュー・グラント主演ということからも分かるように、軽妙洒脱なロマンチック・コメディを得意とする。演出スタイルは奇を衒うこともなくオーソドックス。脚本としてはワンポイントのアイデアを膨らませての会話劇で構成される。何にしろヒュー・グラントと女優の小粋な会話が命の都会派コメディです。

デビュー作であるこの作品は、ヒュー・グラント主演と言っても基本はサンドラ・ブロック主体の映画になっており、ヒュー・グラントはあくまでも「相手役」と言った雰囲気。なので、軽妙な会話やキャラはすでに完成しているモノの、サンドラ・ブロックとの相性はあまり良いとは思えません。あと、どうしてもサンドラ・ブロックがハーバード出身の頭脳明晰な雰囲気を持っていないこともノレない要因でしょうか。

その点ヒュー・グラントは「大金持ちの社長で、お調子者の女好き」という鉄板キャラをのびのび演じている。この「安心感」が続く『ラブソングができるまで』が出来るまででは巧みに活かされているのがよく分かります。あっちはドリュー・バリモアとの相性もバッチリでしたしね。

やっぱりロマンチック・コメディは男優と女優の相性が重要なんだと思いましたよ。ダンスと一緒ですね。