男たち、野獣の輝き

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Beauty Devaisethのファイナル・ファンタジー14新生エオルゼア奮闘記

『バック・トゥ・ザ・フューチャー』★★★★


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文句なしに四つ星級の傑作

オリジナル・バージョンなので「TO BE CONTINUED」が出ないんですが、それに違和感をかなり覚えるほどビデオを観まくっていた映画です。もちろん劇場には初日に行ったわけですけど、やっぱり繰り返し観ているのはビデオですからね。

DVDの時は映像のクオリティがイマイチだと感じていたんですが、さすがにリマスターがキチンとされているのか抜群に精細感があって気持ちの良い画質です。

ゼメキスは今までの作品が興業成績に結びつかなかったので焦っていたとコメントしていますが、ボクの記憶では『ロマンシング・ストーン』が結構あたった後だったので、今度は当たるだろうっていう雰囲気があったように思います。

ともあれ、『ユーズド・カー』をテレビで観て以来のファンとしては、ゼメキスの作品がヒットしていなかったって言うのは信じられなくて、そういう意味でも「焦ってる?」って感じです。

『ロマンシング・ストーン』は脚本を自分で書いていない上に、インディ人気に乗じたような流れでのヒットだったので、個人的にも『バック・トゥ・ザ・フューチャー』で正真正銘のゼメキス節が炸裂しているのが何よりも嬉しかった。まあ、この作品移行オリジナルの脚本は書かなくなるわけですけどね……


そういう意味でもゼメキス作品としては最高の作品ですし、近代娯楽映画史の中でも燦然と輝く傑作。

コメディ部分の面白さは言うに及ばず、意外とシリアスな部分でも緊張感が保たれていたり、クライマックスのサスペンスの畳み掛けは今観ても凄い。ドクのズボンの裾に引っかかった電源コネクトのあたりは強烈。まさか、ドクがアクション担当するなんて思わないですもんね。

すべてが丸く収まる気持ちよすぎるエンディングまで、とにかくロマンたっぷりの冒険が堪能できる訳で、『カリオストロの城』と双璧をなす無敵のエンターテインメントではないでしょうか。