男たち、野獣の輝き

旧映画ブログです。

Beauty Devaisethのファイナル・ファンタジー14新生エオルゼア奮闘記

『我が道を往く』

リーゼ・スティーブンス
ドラマ:15759位 (2010.09.23)
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気持ちの良い予定調和

先日観た『めぐり逢い』が想像以上に良かったので、レオ・マッケリー監督の代表作であるこちらを鑑賞。ザ・シネマでちょうど放送していたのもタイミングが良かった。ふふふ。

1944年度のアカデミー賞で主だった賞を独占した作品です。確かに実に良い映画でした。ビング・クロスビー扮する若い神父が赴任してくるところから始まるのですが、彼が次々とついていない目に遭ってしまうのをテンポ良くコメディタッチで描いて面白い。その後もしっとりとしたタッチで進むのですが、ビング・クロスビーが実は聡明で色々と考えている神父なのが行動で分かっていく。基本的に会話が主なドラマなのですが、説明的な台詞やそのままの感情をあまり口にしない脚本はエレガント。

歌手でもビング・クロスビーが主演なので、当然「歌で解決」という若大将的お約束が展開するのですが、それでも聖歌隊を作ったり、高尚過ぎて受けないと判断されたりとなかなか一筋縄では往きません。

終盤ではあっと驚く展開も待っていますし、派手な見せ場もないのにちっとも退屈しません。

そして、最後は観客全員が望んでいるハッピーエンドにたどり着きながらも、一抹の哀しさを讃えて終わる。

スタンダード・サイズの構図なども安定していて、クラシックな映画の良さが存分に味わえました。


それにしても、不良少年が仲間にぶちかます強烈な往復ビンタは必見。あれだけスムーズに何度も何度も往復ビンタを決められる人はそうそう居ないでしょう。あれが凄かった。昔の不良は違うな。



ドラマ:11786位 (2010.09.23)
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あらすじを読むと、まったく同じな続編がこちら。調べてみると実はこちらが先に製作開始されたけど、途中で中止になっている間に続編である本作が先に完成してしまったようです。なんだ、そりゃ? 状態ですが、スタッフもキャストもほとんど同じなので、三銃士撮影しながらついでに四銃士作っちゃったみたいなもんかなとおもったけど、そんな安直な事でもないようです。こちらも観てみたいな。