『アバター』が興行収入で『タイタニック』を抜いてアメリカ歴代興行収入一位に
http://www.allcinema.net/prog/news.php#5155
あれよあれよという間に全世界興行収入一位とアメリカ歴代興行収入一位に。あの当分抜かれるはずがないと言われていた『タイタニック』を抜くなんて。でも、キャメロン自身が抜いたって言うのは文句もないでしょう。個人的には『アバター』はあまり面白くなかったので微妙な気分ですが。
ただ、いつも思っているのは、「興行収入はチケットの値上がりがあるから」って事。
そのインフレを調整したランキングは以下の通り(アメリカの興行収入)
1.風と共に去りぬ
もちろん当時はテレビも無いので、状況的に比較は難しいようですが、それ抜きにしてもダントツのようですね。
2.スター・ウォーズ(新たなる希望)
これも、「特別編」とかリバイバルの分が入っているようですが、やっぱりかなり上位にくるようです。
ミュージカルがヒット作が多いように思うのですが、この作品がダントツに人気ありますね。しかし、こうやってみるとアメリカの映画が上映回数の事を考えて上映時間を短くしているって言うのが馬鹿らしく感じますね。
4.E.T.
『スター・ウォーズ』がリバイバルの時に興行収入を塗り替えて、E.T.がR2-D2に冠を返している風刺画があったんですが、その年末にあっけなく『タイタニック』が鬼のような興行収入でせせら笑ったんですよね。でも、こうやってみるとやっぱりこの二作は大したヒットだったことが分かります。
5.十戒
宗教系の映画が大ヒットするアメリカでも、さすがにベスト10にはそれらしいものはこれだけですね。と言っても当時で言えば単純なスペクタクル超大作って感じですから。
6.タイタニック
そんで、やっとここで『タイタニック』登場ですよ。90年代以降の映画では唯一ベスト10に入っているんですからやっぱり大したもんですよ。この映画も日本では『もののけ姫』が15年ぶりに『E.T.』の配給収入を塗り替えた! って話題になっている半年後にやらかしたんですよね。あれは何とも嬉し悲しい状況でした。だからこそ、宮崎駿が次回作の『千と千尋の神隠し』で前人未到の興行を展開したときには喝采を送ったもんです。
個人的にはディザスター・ムービーとして『タイタニック』を観ているので、そのジャンルの中では破格の大ヒットをしているのも注目ポイントですね。
7.ジョーズ
そして、我らが『ジョーズ』がここに登場。当時としても上位三作があるにせよ四位だったんですね。そして、35年経ってもガッチリベスト10に入っているんですから頼もしい。ちなみにこのベスト10に複数作品が入っているのはスピルバーグだけです(もうすぐキャメロンが仲間入りするでしょうけど)。
『ジョーズ』もなあ、ドーンと大々的にリバイバルして興行収入上乗せしてくれればいいんだけどなあ。下手にCGとかで処理されても困るしねえ。5.1chのリニューアルでさえ違和感があるのに。
8.ドクトル・ジバゴ
『アラビアのロレンス』でもなく『戦場にかける橋』でもなく、この作品が一番ヒットしているってのは面白いです。
9.エクソシスト
ボクは物心ついていないのでわかりませんが、むちゃくちゃ話題だったようです。しかも作品の強度がハンパじゃ無い。今見てもギッチギチの緊張感が漂っていますもんね。アカデミー賞受賞した直後にこの映画を作ったフリードキンはやっぱりどっかおかしい。
10.白雪姫
ここらあたりにドカーンとディズニーアニメが入ってきます。やっぱりアニメはいつの時代もどこの国でも子どもたちが安心して観にこられるってだけで興行につながりますよね。
以下の順位も実に面白いのでぜひご覧になってください。
http://www.boxofficemojo.com/alltime/adjusted.htm
ついでに、日本の観客動員数も面白いです。
でも、これ『ジョーズ』が入っていなかったりして、データがイマイチ信用出来ないんですけどね。
『千と千尋の神隠し』がいかに化物みたいなヒットをしているかがよく分かります。
唯一2千万人台ですもん。なんだよ2千万って。