男たち、野獣の輝き

旧映画ブログです。

Beauty Devaisethのファイナル・ファンタジー14新生エオルゼア奮闘記

キャメロンが広島・長崎の原爆投下を映画化

http://eiga.com/buzz/20100108/13/

実は、「アバター」のプロモーションで昨年12月に来日したキャメロン監督は、ペレグリーノ氏とともに長崎の病院に入院中だった山口さんを訪問していた。その際山口さんから、自分の体験と核廃絶のメッセージを世界中の人々に伝えてほしいという願いを託されたそうで、そのことは欧米の映画サイトでも広く報じられた。


ボクは広島出身なのですが、上京したとき何に驚いたって、原爆の落ちた日を周りの人間が誰も知らなかったってことです。もちろんみんながそうじゃないことは当たり前なんですが、広島に住んでいて知らない人間なんてほとんどいないハズですからね。あれは驚いた。

しかも、けっこう原爆に対する知識が適当だったりするんですよ。

とりあず『はだしのゲン』の4巻ぐらいまでは教科書で勉強してもいいと思いますよ。『黒い雨』を全校で観るとかね。ははは。トラウマ確実なんですが、原爆そのものが人類にトラウマを植え付けているんですから当然なんですよ。

まあ、堅苦しい話はここらへんにして、キャメロンのこのニュースを読んでボクが一番に思ったのは

「お、今度は原爆ですき放題にやる気だな」

って事です。

言うまでもないことですが、『タイタニック』をキャメロンが作った目的は「本物のタイタニックを見られるから」という事と、実際の悲劇を描くと言う大義名分があれば「すき放題」にできるからです。

タイタニック』の後半1時間半の地獄絵図を執拗に描くために前半1時間半かけて安っぽいハーレクインを描いているワケですからね。

誤解を承知で書きますが、ボクは「それでも面白ければいいんだ」って言いたい。これは「業」と言ってもいい。

初期のキャメロン映画には「原爆=核」は欠かせない映画内ツールだったわけですから、ここに来て「広島の原爆」を題材にするからには徹底的にして欲しい。キャメロンの映画も含めて、ハリウッドでは「原爆=巨大爆弾」というイメージ操作がまかり通っているので、ここは絶対に「原爆=被爆」という恐怖を徹底的に描くべきです。

さんざん「ツール」として原爆を扱ってきたツケを遂に払う時が来たんだと思いますよ。もうお金儲けしないでいいんだから、遠慮なく地獄絵図を執拗に描いてくれ!


はだしのゲン 1はだしのゲン 1

汐文社 1984-01
売り上げランキング : 196684

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

原爆投下直前の「非国民」シークエンスも相当キますよ。

もちろん原爆投下直後の徹底的な「現場目線」は圧巻の一言。

「憎いね! 憎いね! この柱!!」