12月3日より『週刊池波正太郎の世界』が刊行開始
朝日新聞出版の分冊百科シリーズから、『週刊 池波正太郎の世界』が12月3日より全30号で刊行されます。
http://publications.asahi.com/ikenami/
池波正太郎先生はボクの敬愛する小説家で、他人を思いやる心得を学ばせていただきました。
まあ、それはおいといて。
とにかく黒澤明同様、余計なイメージがたっぷりついているのはご存じの通りで、ボク自身も読む前のイメージは「鬼平書いた人でしょ」ぐらいの極めて軽いものでした(何という愚かな)。
ところが、家の奥さんが『剣客商売』を買ってきて読み始めたので、ボクもちょろっと借りて読んでみたんですよ。
そしたら、もう止まらない!
面白いのなんのって。
生活感満点の江戸の描写をはじめとして、生き生きとした登場人物たちの描写、美味そうな食べ物、などなど、すっかりのめりこむ要素満点。さらに加えて各エピソードがイチイチ面白い。裏で引っぱる本筋も続きが気になって仕方がない。
しかも、常に「人間の心のありよう」を描くその筆には、毎度毎度目が潤みっぱなし。
またユーモアも満点なところが素晴らしく、何度大声で笑ったことかしれない。主人公たちの粋な生き方に憧れ、誠実な心構えに痺れる毎日でした。
『剣客商売』の番外編である『ないしょないしょ』なんて、小説読んで初めて号泣しましたよ。あんなに泣いたのあれっきりです。
代表作はどれもこれも面白いのですが、やはり
のどちらかから読み始めるのがベストだと思います。
世界観もリンクしていますしね。
そういった、池波先生の作品や人柄などを毎週特集していくそうなので、今からよだれが出そうなほど楽しみです。