男たち、野獣の輝き

旧映画ブログです。

Beauty Devaisethのファイナル・ファンタジー14新生エオルゼア奮闘記

12月3日より『週刊池波正太郎の世界』が刊行開始

剣客商売 (新潮文庫―剣客商売)

朝日新聞出版の分冊百科シリーズから、『週刊 池波正太郎の世界』が12月3日より全30号で刊行されます。

http://publications.asahi.com/ikenami/


池波正太郎先生はボクの敬愛する小説家で、他人を思いやる心得を学ばせていただきました。


まあ、それはおいといて。


とにかく黒澤明同様、余計なイメージがたっぷりついているのはご存じの通りで、ボク自身も読む前のイメージは「鬼平書いた人でしょ」ぐらいの極めて軽いものでした(何という愚かな)。


ところが、家の奥さんが『剣客商売』を買ってきて読み始めたので、ボクもちょろっと借りて読んでみたんですよ。


そしたら、もう止まらない!


面白いのなんのって。

生活感満点の江戸の描写をはじめとして、生き生きとした登場人物たちの描写、美味そうな食べ物、などなど、すっかりのめりこむ要素満点。さらに加えて各エピソードがイチイチ面白い。裏で引っぱる本筋も続きが気になって仕方がない。
しかも、常に「人間の心のありよう」を描くその筆には、毎度毎度目が潤みっぱなし。
またユーモアも満点なところが素晴らしく、何度大声で笑ったことかしれない。主人公たちの粋な生き方に憧れ、誠実な心構えに痺れる毎日でした。

剣客商売』の番外編である『ないしょないしょ』なんて、小説読んで初めて号泣しましたよ。あんなに泣いたのあれっきりです。

代表作はどれもこれも面白いのですが、やはり

剣客商売 (新潮文庫―剣客商売)
池波 正太郎
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鬼平犯科帳〈1〉 (文春文庫)
池波 正太郎
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のどちらかから読み始めるのがベストだと思います。

世界観もリンクしていますしね。


そういった、池波先生の作品や人柄などを毎週特集していくそうなので、今からよだれが出そうなほど楽しみです。