男たち、野獣の輝き

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Beauty Devaisethのファイナル・ファンタジー14新生エオルゼア奮闘記

ドロップキック

アメトークの『俺たちのプロレスオールスター戦』(前後編)がやたら面白かったので、プロレスのことをあれこれwikipediaで読んでいたところ、”ドロップキック”の項目に、ちゃんと『ロード・オブ・ザ・リング王の帰還』が記載されていて大笑い。

映画『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』 - オーク同士が内輪もめで戦うシーンで、オークの一人が見事なドロップキックで塔から相手を蹴り落とすシーンがある。


当時もブログに書いたのですが、200分以上の大作で、しかも『指輪物語』三部作の最終章であり、オスカー確実の映画の本編で、よりにもよってオークがドロップキックを決めるシーンを使ったピーター・ジャクソンは本物中の本物だと大爆笑。「ファンタジーではあるけれど、リアリティを追求した作劇」を志向した映画ではあるにしても、なんでドロップキックなのかっていうね。
ちょっとした事でももめ事を起こす短絡的なオークのキャラクターを見事に再現した傑作シーンなので、ドロップキックを使うという演出は実に理にかなってはいるのですが、あまりにも見事なもんですから一部の人間には大受けなんですよね。
発売は確定しているエクステンデッド・エディションに追加収録するならまだしも、劇場公開版にあえてちゃんと収録するあたりも狂ってます。メイキングをみたら分かるのですが、『王の帰還』のポスト・プロダクションはまさに地獄絵図と言っていいほど時間に逼迫していたはずなんですね。なのにあれをカットしないばかりか、明らかに「絶対に残す」というジャクソンの心意気は素晴らしい。