ライトスタッフ
やっぱりいいなあ
以前発売されていた再録音盤は、「なんか違うな」と思ってあまり好きではありませんでした。今回やっとオリジナルのサウンドトラックが発売されたのですが、「やっぱりコレだ!」という感じです。
最後の曲なんて、キチンとデニス・クエイドの声が聞こえてきたモンなあ。
このサントラはクラシックの名曲を色々”モチーフ”にしていることで有名ですが(ははは)、中学生の頃のボクは全然クラシックを聴いていなかったので、こちらがオリジナルだったりするんですよね。
まあさすがに『用心棒』の泣かせ音楽が”モチーフ”になっている曲は「ん?」となりましたけどね。もっとも、あそこは『ライトスタッフ』でも屈指の良いシーンなんですよねえ。あ、でももしかしたら『用心棒』でも佐藤勝が何かのクラシックから持ってきている可能性もあるなあ。そうなると何がなにやら……
中学時代の友だちが、「これ好きなんだよね」と、『チャイコフスキーのバイオリン協奏曲』を聴かせてくれた時の既視感ときたら。ははは。
第一楽章の主題が思いっきり。クライマックスでオーケストラが盛大に主題を奏でるあたりなんかまんまなのですが、当然アレンジ(?)しているので、『ライトスタッフ』のメインテーマもそれはそれでいいんですよ。やたらと感動的に盛り上がるので、3時間以上も観ているせいで感動もひとしおですしね。
ホルストの『惑星』の「火星」も、いまとなっては古典的な元ネタになっちゃってますよね。数々の映画やアニメの音楽で”モチーフ”にされてきているから。それぐらいかっちょいい。
キューブリックなんかは「クラシックにいくらでも名曲があるんだから、わざわざ新しく作るよりもそれを使った方がいいんじゃね?」というような事を言ってましたが、やっぱり映画音楽には映画音楽の良さがあるんですよね。
それにしても『ライトスタッフ』いいです。ちょうど今週BShiで放送されるのでタイミングもバッチリだ。ふふふ。