マイケル・ジャクソン死去
マイコーが……
まさか、マイケル・ジャクソンが死ぬなんて想像もしていませんでした。
ボクが子どもの頃は、文字通りマイケル・ジャクソンがポップス界を席巻しており、『スリラー』のPVで本当に怖い思いをしたのが懐かしいぐらいです。
マイケル・ジャクソンの楽曲は殆どMTVとして楽しんできたのが実際で、数々のPVはその時その時の思い出を一緒に封じ込めているようです。
ジョン・ランディスが監督と言うことで、日本初公開と称する特番を食い入るように見ていたのを覚えています。ドラマ仕立てのPVは今観ても斬新で、オリジナルの曲も解体されてPVとして構成されているのも凄い。子どもの頃はホラーに耐性が無かったので、純粋に身震いするほど怖かったですよ。
無茶苦茶カッコイイ『ビリージーン』のPV。今観ると実に安っぽい作りなんですが、楽曲のクールさと相まってやっぱりカッコイイ。
♪今夜はビートイット これもドラマ仕立てのミュージカルのような作りになっていますね。単純に歌がカッコイイです。
♪BAD マーティン・スコセッシ監督がPVを撮ったらこうなるだろうという、まさにそのカッコヨサが炸裂した激燃えPV。前半にこれまたモノクロのドラマパートがあるんですが……そこら辺も実にスコセッシって感じでいいんですよ。今から考えたらウェズがスコセッシの映画に出てるってのも笑えますけどね。
そして、♪スムース・クリミナル しかも、このムーンウォーカーバージョンじゃなきゃ駄目。通常のPVはこれからっていう時に終わってしまう。勿論楽曲的にはそこで終わりなんですが、そこから1分間、正常な人間なら思いも付かないような時間が流れます。ただひたすら堪えきれないようにマイケルが奇声を発し続け、これ以上限界という瞬間に再びダンスがクライマックスを迎えるんですよ。これがとにかく最高。ラストもトンプソンを乱射って、わけわからんし。マイケルの中でいちばん好きな歌がコレですね。
♪JAM これは単純にPVとして超絶カッコイイ。ジョーダンがゲストで登場しますが、シルエットの処理といい、スローの使い方といい、異様な移動撮影といい、フォーカスの処理といい、フェードの使い方といい、何もかもがカッコイイ。歌も激燃えですしね!
こちらは写真家でやはり夭折したハーブ・リッツの作品。スチルでは出来ない動画ならではの演出が駆使されて、イチイチかっこいい。ここはやはり目眩くスーム・レンズの使い方でしょうね。あれは素晴らしいよなあ。
と言うわけで、数々の楽しい思い出を作ってくれたマイケルよ、安らかに。