涼宮ハルヒの憂鬱 (角川スニーカー文庫)
- 作者: 谷川流,いとうのいぢ
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2003/06/01
- メディア: 文庫
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グイグイ読める
自他共に認めるほど、ボクは小説がまったく読めない体質になっていたのです。簡単に言うと読んでいても、す〜ぐ気が散って他のことをしてしまうのです。まあ、他のことっていっても、映画観たり、ドラマ観たり、漫画読んだり、音楽を聴いたり。
これでも昔は割と小説をたくさん読んでいましたし、一日一冊ぐらいの速度では読めたもんです。
何年か前に池波正太郎先生の剣客商売や鬼平犯科帳なんかはそれこそむさぼるように読み続けることも出来ました。つまりあんまり年齢の問題ではないんじゃないかと思うわけです。
と、
悶々としていたのですが、
行きつけの古本屋さんに、『涼宮ハルヒの憂鬱』と『涼宮ハルヒの溜息』が一冊100円で発売しているのを発見。『溜息』が二作目だったのが大変幸運だったと思うのですが、そのおかげで二冊ともあっという間に購入しました。
アニメのDVDを全巻借りるか、このまま毎週チビチビみるか迷っている訳ですが、原作はとりあえずアニメを全部観てからにしようと思っていたのです。
でも、とりあえず3話目ぐらいまでのところなら読んでも良いだろうと(どうせ直ぐ気が散って読めなくなるし……)。
そしたら、あれですよ、ああた。
あ
という間に第四章まで読んじゃってました。それでもまだギリギリ三話目の前ぐらいでしょうか。
本当に小説をたくさん読める人には、笑っちゃうぐらいバカバカしい話だと思うのですが、こんなに一気に読めるのはビックリしました。これがライトノベルのパワーなんでしょうか? いや、他のライトノベルでもたぶん駄目なモノは駄目だと思うので、やはりアニメを観始めていたのが良かったのでしょうか。
そういえば図書館に置いてある子ども向けの小説に夢中になっていたのが小学一年生から二年生。二年生から四年生まではドラえもんをはじめとする漫画に夢中。そして小学四年生の9月30日に『ジョーズ』を観てからは映画に夢中。という有様なので、自分の好む表現媒体がどんどんビジュアル主体のモノに比重が移っているようで。小説も殆ど映画から入って行ったモノが多かったような気がします。ノベライズだったりね。
今回はやっぱりアニメを先に見ているからグイグイ読めるんでしょうかね。
それともキョンの一人称の文体がやたらと読みやすいのか。
しかし、ライトノベル恐るべし。
でもなあ、この間スティーヴン・ハンターの『狩りの時』を再読したときも、
あ
という間に読み終わっていたらからなあ。ああ、あれは一度読んでいるからなのか。
逆に言うとどうして、他の小説は読み進められないんだろうなあ。興味があんまりなくなっているのか。それはそれで由々しき問題ではある。