男たち、野獣の輝き

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Beauty Devaisethのファイナル・ファンタジー14新生エオルゼア奮闘記

恋におちたシェイクスピア

恋におちたシェイクスピア (ユニバーサル・ザ・ベスト2008年第1弾) [DVD]
どうやったらあんな濃い顔面に


スターチャンネルHV

先日放送されたバズ・ラーマンの『ロミオ&ジュリエット』と続けて観ました。

『ロミオ&ジュリエット』の方は相変わらずビスタサイズでしたが、こちらはシネスコサイズでの放送で嬉しい限りです。
DVDで観たときもすごい高画質でしたが、HD放送ではローズ座や街並みの美術が非常に緻密に再現されていて素晴らしいです。人物の肌を大変綺麗に撮影している作品ですが、その肌理細やかさも満足できる品質でした。

今回はシェイクスピアを演じたジョセフ・ファインズを再評価しました。当時はレイフ・ファインズの弟という意識と、「なんて濃いい顔面なんだ」という認識しかなかったのですが、まさに「恋におちてる」としか形容の仕様が無い情熱的な芝居は感動的ですらあります。その濃い過ぎる顔面と目力もHDクオリティだとひたすらパワーアップしています。ひげが胸毛に見えるぐらいの濃さです。

映画ならではの演出で、大好きなものが一つ。クライマックスの『ロミオとジュリエット』上演シーンで、舞台裏で再会したシェイクスピアヴァイオラが抱き合い、次のカットで熱いキスをするのですが背景が観客席! みんなに見られてるぞ! と思わせて実は舞台のシーンに切り替わっていたというやつです。あれは映画で無いと出来ない演出の一つですね。

ティーブン・ウォーベックという人の情熱的な音楽もよくて、サントラが欲しくなってしまいます。

ロミオとジュリエット』は悲劇なので観ている方も結構疲れてしまうのですが、この映画はシェイクスピア本人の体験談として再現するフィクションになっている点と、全編にユーモアでたっぷり味付けしている点が娯楽作として評価できます。