男たち、野獣の輝き

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Beauty Devaisethのファイナル・ファンタジー14新生エオルゼア奮闘記

インディ・ジョーンズ 最後の聖戦 [DVD]

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ショーン・コネリーにつきる

『魔宮の伝説』から5年ぶりに作られた時は、「えっらい時間空いたなあ」という気持ちと、当時スピルバーグからかなり離れていた時期だったので、娯楽作品に戻ってきた事への嬉しさと懐疑が入り混じった複雑な気持ちだったのを思い出します。

ビデオなどで観なおすとどうしてもアクション・シークエンスの手抜きぶりが目に余るのですが、ジョン・ウィリアムズの音楽が素晴らしいので何となく楽しめてしまいます。

ただ、今観なおすとスピルバーグの力の入れどころは完全にアクションではなく、ショーン・コネリー演じる父ヘンリーとインディの親子珍道中にあることが分かります。

それに応えるようにショーン・コネリーが父ヘンリーを素晴らしく魅力的に演じています。彼が主人公といってもいいぐらいインディを食ってしまっています。食うといえば、子ども時代のインディのエピソードも妙に素晴らしく完成されていて、これまた好演しているリバー・フェニックスのせいでハリソンはまったくいいところ無しな感じです。
特にサイド・カーをつかってのチェイス・シークエンスは白眉で、アクションとしてはテンポも工夫もまるでない最低な出来なのですが、サイド・カーのショーン・コネリーがまったく白けて懐中時計とか見ているあたりが爆笑です。「どうです!?」と自慢げにヘンリーを見るインディがその白けブリに困惑しまくるあたりは傑作。

親子冒険物という結構珍しいプロットなので、アクションが意外に添え物のような雰囲気に感じてしまいます。ラスト付近のグーニーズ的雰囲気からも分かるように、この映画はアクションを少なめにすべきだったように感じます。

最新作の『クリスタルスカル』ではいよいよインディがショーン・コネリーの立場になるようですが、果たしてハリソンにショーン・コネリーのような絶妙のユーモア・センスがあるかどうかですね。まあ、相変わらずのインディって気もしますけど。