男たち、野獣の輝き

旧映画ブログです。

Beauty Devaisethのファイナル・ファンタジー14新生エオルゼア奮闘記

それでもボクはやってない

それでもボクはやってない スペシャル・エディション(2枚組) [DVD]

稀有な傑作裁判映画。

日本映画専門chでHD放送。地上波でも録画したのですが、カットされていたようですので、こちらでの放送を待っていました。今でもどうして劇場に行きそびれたのか、夫婦揃って後悔していた映画です。DVD発売時も「どうせならHDで観たい」という思いで我慢し続けました。

とても今日は書き足りないと思うのですが、とにかく久々に主人公と完璧に同化して心臓が凍てつくような緊張感を全編味あわせてもらいました。さすが周防監督としか言いようが無く、加瀬亮の芝居も素晴らしかったです。

ボクの中で不動の裁判映画『十二人の怒れる男 [DVD]』とはまったくベクトルが違っていながら、かなり迫るほどの満足感でした。

周防監督らしく素材が面白ければヘタな装飾をしなくても面白くなる見本のような題材ですが、それはそれさすが監督らしくイキナリ捕まる導入部から徹底的に余計なドラマを排除する構成が本当に素晴らしいです。それなのにすべてのキャラクターたちに感情移入できる見事すぎるシナリオと演出でした。

また、観客を信じる過不足の無い端的な演出も冴え渡っていて、目撃者の女性がチラシを受け取る場面の処理などは非常に素晴らしかったです。

まだまだやっぱり書き足りないですが、さっそくスペシャル・エディションのDVDを注文したのでそちらを観てからまた色々と書きたいと思います。

本当に堪能しました。