要塞警察 デラックス版 [DVD]
- 出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント
- 発売日: 2008/02/22
- メディア: DVD
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当然のように吹替え版+カーペンターの解説を字幕で鑑賞。
吹替えは30年近く前の音源なのに非常にクリアで、販売元が言っているようにキチンとノイズ処理などがされているようで良好。これだけ意訳が上手くいっている例も少ないと思うほど、キャラがオリジナルより際立っています。
ナポレオンの名の由来に関する会話などラストの決め台詞にまで波及するほどキマっています。
青野武の吹替えも素晴らしく、ニヒルでいてやさしさを滲ませたナポレオン・ウィルソンがより親しくカッコよく感じられます。
主人公ビショップを演じる樋浦勉(フーパー)もオリジナルよりインテリジェンスは下がるものの、昇進したばかりで正義感満々のキャラをキチンと演じていてバッチリです。ナポレオンとの職業を超えた漢の友情に抜群の説得力を与えています。
ただ性別を変えただけのマッチョとでもいうべき最近のなんちゃって強いヒロインとは格が違う”本物のかっこよさ”を充満させるヒロインのリー。演じたローリー・ジマーはこれがデビュー作ということで驚きましたが、吹替えの此島愛子さんがこれまた的確にタフな芝居をしていて素晴らしいです。
登場したときはただの事務担当かと思わせておいて、いったん事態が急転するや何事にも動じず落ち着き払って事態に対処するリーは何度観ても痺れます。ナポレオンとの愛情を超えた義侠心全開の関係も最高です。
とにかくクール過ぎる音楽や、中学生が誰でも夢見る篭城欲、鋼のように筋が入魂されているヒーローたち、すべてがパーフェクトな面白映画ですな。
画質も現在観ることの出来る最高の『要塞警察』なのは間違いないですが、吹替え音声のためにLD時代から受け継がれたミュージックトラックがオミットされたのは少し残念です。まあ今はサントラも発売されているのでいいのかもしれませんが。