アオイホノオ 1 (ヤングサンデーコミックス)
- 作者: 島本和彦
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2008/02/05
- メディア: コミック
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「人の能力を過大に評価できるなど……俺自身の器がでかい証拠…」
島本和彦の今や代表作となった『燃えよペン』『吼えよペン』の主人公炎燃の若き学生時代を描く青春編(名前は”焔”に変わっているからパラレルのようですが)。
島本和彦の大阪芸大時代を舞台にしており、同大学の庵野秀明がかなり重要な脇役として登場して、彼の実際のエピソードが焔の爆笑エピソードと交えて描かれるのがかなり楽しい。
庵野の学生時代に描いた有名なパラパラ漫画も登場して、焔が驚愕するエピソードも素晴らしい。炎(島本)の描くパラパラ漫画もいかにも島本が描きそうで楽しいが。
それにしても自信だけは人一倍でまったく行動を起こさない焔が泣けるけど面白いです。島本はいつもケツの穴を見せて作品を作っているよなあ。プロの世界で良い作品が出たり、庵野の秀でたところを目にするたびに、自己弁護(言い訳)を過剰に繰り返して立ち直ろうとする様も泣ける。段々と無理が生じてくるが。
ブルワーカーを買おうと思ったけど、代わりに爆笑必至のバッタもんをつかまされるエピソードは死ぬほど笑えました。
『帝国の逆襲』の先行オールナイトの模様など、資料的な価値も凄くいいです。