男たち、野獣の輝き

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Beauty Devaisethのファイナル・ファンタジー14新生エオルゼア奮闘記

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キャメロン・クロウならではの奇妙なコメディとして、かなりハマってしまう魅力がある作品でした。CMなどでの癒し系な雰囲気や展開もいいんですけど、やはりまったく行動原理が不明なキルスティン・ダンスト演じるヒロインや、能天気なお葬式の面白すぎて感動的な展開などがメインだと思います。キャメロン・クロウ作品らしく既存の歌曲がたっぷりと流れるのですが、ヘンリー・マンシーニの『ムーン・リバー』は反則的に感動します。

ジョン・トールの磐石とも言えるシルクのような映像もHDクオリティで堪能できます。冒頭のパラマウントがVHS初期時代を彷彿とするボロボロの状態なのが監督の悪ふざけで笑えます。「げえ!」と一瞬思わせますが、本編はキチンと美しい映像が展開します。

しかし、中盤での携帯電話によるオーランド・ブルームキルスティン・ダンストの長電話シーンは凄くハマりました。長電話という好意を寄せている者同士だからありえるロマンチックなフレーバーを見事に再現しているのは素晴らしい。まあ、個人的には耳が痛くなるのでそれが気になって仕方がないんですけどね。ははは。

それにしても、相変わらずその顔を見ない日はないというほど売れまくっているキルスティン・ダンストですが、あのへんてこりんな魅力は何なんでしょうね。全然美人とは思えないんですが、なんとも憎めないというか。前歯のあたりとか三白眼とか、あそこらに秘密がありそうな無さそうな。