オリバー・ツイスト
『戦場のピアニスト』で復活したポランスキーが次に撮った作品。ディケンズの原作は読んだことはおろか、あらすじもまったく知らなかったために、怒涛のストーリー展開に釘付けになりました。月間分冊形式という現代でいう連載形式だったそうで、いちいち波乱に満ちた展開になるのが面白いです。
『戦場のピアニスト』に引き続いて撮影を担当しているバヴェル・エデルマンの仕事が大変すばらしく、プラハに再現したという19世紀ロンドンの美術とあいまって極上の映像美を堪能できました。
オリバーがロンドンへ歩いていく際の自然の美しさや、先のロンドンの見事な美術、そして強烈な生活感がすべてHDクオリティによるディティールの緻密な再現で堪能できました。