男たち、野獣の輝き

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Beauty Devaisethのファイナル・ファンタジー14新生エオルゼア奮闘記

姑獲鳥の夏 プレミアム・エディション [DVD]★★

思ったよりも堤真一は良かったと思います。あのダラダラ感というか、めんどくさそうな感じは非常にイメージに近いものがありました。特にいよいよ拝み屋参上という見せ場で、眩暈坂をダラダラ下りてくる場面はかなり気に入りました。

ただ、映画としては実相寺監督の限界をヒシヒシと感じるようで、見ていて非常に辛いものがありました。全てが裏目に出ているというか。

脚本も長大な小説を一生懸命刈り込もうとする作業に終始して、土曜の昼間に放送される適当にカットされた映画を彷彿とするような支離滅裂な印象です。

今時セットを燃やしても気にせずそのまま使うのは、実相寺の特撮上がりの意地でもあるのか、それともただ単にそれでいいかなという感じなのでしょうか? 何にしろ簡単に言うと「凄くつまらない映画」になっているとしか感じられませんでした。