男たち、野獣の輝き

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Beauty Devaisethのファイナル・ファンタジー14新生エオルゼア奮闘記

トイ・ストーリー & トイ・ストーリー2 スペシャル・エディション [DVD]

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待望の『トイ・ストーリー1&2』のスペシャル・エディションBOXが到着しました。

一先ず『1』の本編を吹替え&音声解説字幕で鑑賞。吹替えはお馴染みの唐沢&所コンビですが、今回はどちらも本編と同じくドルデジEX処理されています。

画質音質共に前回よりもグレード・アップされていますが、何よりもその面白さに引き込まれてしまって、音声解説の字幕を読み忘れることもしばしば。それでも音声解説は監督のラセターをはじめとしたスタッフたち大勢のコメントが収録されていて非常に興味深い話が多かったです。特典ディスクのメイキングでも収録されていますが、兵士のフィギアの足が立てやすく固定されているのを自分達でスニーカーに板をつけて再現したという話が素晴らしくて、それは見事なアニメーションを生み出しているのがいいです。

「トイ・ストーリーの遺産」というタイトルで、この映画を好きな人たちのコメントが大量に収録されており、ピーター・ジャクソン(痩せているので最近の収録ですね)、ルーカス、そして宮崎駿などなど。宮崎監督のコメントはほんとにどうでもいい事を一言いうだけなのが、いかにもらしくて笑えました。その中の誰かが「この映画が最初の長編CGアニメなのだが、一番最初がコレで本当に良かった」といっていたのが印象深かったです。パイオニア的な作品は結構な確立でド傑作が生まれやすいのですが、この映画は本当に映画としての面白さがズバ抜けていたので、劇場で(ガラガラだったなあ)観たときは度肝抜かれたモンです。

クライマックスのトラックへの追走シークエンスで、いよいよバギーの電池が切れてしまって万策尽きた場面、音声解説でも言われていたのですが、「観客の誰もがマッチとロケットを使って追いつくと思っただろうし、我々も他に手がなかったのでそれを使うことにした」といった直後に、マッチにつけた火が通り過ぎる車の風でサ!っと吹き消されてしまうんですよね。あの二重三重に繰り返される万策尽きた状況の連続は本当にあの映画の白眉で、娯楽映画のクライマックスではどれだけああいう瞬間が捻出できるかが勝負なんだと痛感させられます。あれが積もれば積もるほど、その後のカタルシスが比例して盛り上がるんですよねえ。