男たち、野獣の輝き

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Beauty Devaisethのファイナル・ファンタジー14新生エオルゼア奮闘記

ラスト・ショー

ラスト・ショー コレクターズ・エディション [DVD]

ピーター・ボグダノヴィッチ監督の作品は「ペーパー・ムーン [DVD]」が大好きなのですが、この映画も代表作として知られています。

ジョーズ」のメイキングで、スピルバーグフーパーのキャスティングでジェフ・ブリッジスとティモシー・ボトムズのどちらかをキャスティングしようとしていたと語っていました。どっちも結構似合っているかもしれませんが。

そんな具合で、ジェフ・ブリッジスとティモシー・ボトムズの見た目が、直毛と天然パーマと言う区別がある以外は殆ど似ていると言う部分に何ともリアリティのあるキャスティングを感じます。ジェフ・ブリッジスはイケてて、ティモシー・ボトムズはイケてない(どちらが天然パーマかは言うまでも無い)。
二人は親友ですが、天然で男を惑わす性悪女シビル・シェパード(デ・ニーロも惑わされてたなそういえば)、案の定振り回されるんですね。他にも人妻との不倫や、ヌード・パーティーへの参加など、今観るとやたらとセックス方面のお話がてんこ盛り。それぞれの描写は今の時代ではたわいの無いモノなのですが、センセーショナルな雰囲気だったのかもしれないですね。

今観ると、シビル・シェパードの性根を見抜いているウェイトレスが、何も言わずに目線だけで呆れきった感情を表現しているのが良かったです。また、振られた人妻がティモシー・ボトムズが入院しているところへ見舞いに来るのですが(看護婦に渡した手紙「見舞いに行ってもいい?」と言う短い文面が泣ける!)、断られてしまって、しょんぼり病院の階段を下りるショットも非常に良かったです。降ろす足がホントに落ち込んでいる感じが出ていて。