男たち、野獣の輝き

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Beauty Devaisethのファイナル・ファンタジー14新生エオルゼア奮闘記

サウンド・オブ・ミュージック

サウンド・オブ・ミュージック [DVD]

小学生のときに水曜ロードショーで見たときは90分ぐらいにカットされたバージョンでした。カセットで歌を録音したので、歌ばっかり強烈に覚えていました。

それでも、映像や展開も観ていると色々思い出して面白かったです。こんな場面でこの歌を唄うのかあ。と言う感じで。

結構子供たちのキャラクターもそれぞれ描写してあって面白く、トラップ一家モノとしてアニメにもなっているようなので、そちらも興味が湧きます。大体ミュージカルなのにナチ台頭前夜のオーストリアが舞台って不穏過ぎ。ははは。明るく唄っていたのに、突然
「君は戦争について楽観的過ぎるぞ! もっと考えたまえ!!」
「わが国は死んだ……」
(台詞かなり正確じゃありませんが)
とか言われるとドキっとします。もしかしたらそれこそ狙いなのかもしれませんが。

ミュージカルが初めて外に出たと評された、屋外でのロケーション撮影は背景の素晴らしさを存分に活かしてみているだけで気持ちがいいです。しかも唄う歌がイチイチ有名な名曲ですからね。

しかし「エーデルワイス」がお父さんの持ち歌だったのは驚きました。なんとなく女性の歌だと思い込んでいました。

ジュリー・アンドリュースはショートカットが似合っていて非常にキュートです。この人のマイ・フェア・レディも観てみたかったもんです。

冒頭の空撮でカメラが高原のジュリー・アンドリュースに寄ってそのまま唄い始めるシーンは有名ですが、1カットで唄うのか!とビックリしたのですが、唄い始める瞬間に固定カメラに切り替わって、「そりゃそうだよな!」と思いました。今だったらCGとか使ってそのままカメラがグルグル回って唄い続けるんでしょうが……
もっとも、空撮のショットで写っていた女性が歌い始めるっていうだけでも凄いアイデアですけどね。

<ハイビジョンの見所>

元々70ミリ映画なので、風景ショットの美しさは凄まじいものがあるのですが、解像度が高いと言うよりも映像の密度が濃いという感じです。クッキリハッキリという印象ではないです。時折挿入されるソフト・フィルターのカットが他のカットと全然合っていないのがモロにわかって、良いのか悪いのか…。冒頭の空撮による湖の俯瞰ショットで、小さく進む船が異様にキレイに見えたのが印象的でした。
フィルム傷などは結構盛大に残っていてマスターがどういう状態なのか興味があります。WOWOWでの放送でしたが、NHK-hiでも放送されていたのでそちらのバージョンも気になります。アスペクトは1:2.0という感じでシネスコよりは左右が狭いです。