ホーリーランド (1) (Jets comics (846))
ホーリーランド (1) (Jets comics (846))
- 作者: 森恒二
- 出版社/メーカー: 白泉社
- 発売日: 2001/06/01
- メディア: コミック
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一巻が出たときに立ち読みして、気にはなっていたのですがそのままずるずる読まないでいたらもう10巻まで発売されていました。ここまで溜まればある程度は満足できるだろうと思ったら大正解!
いやあ、面白かったです。
引きこもりになった主人公が、立ち読みした本で(!)ボクシングのワン・ツーのやり方を覚え、一人あしたのジョー状態に。引きこもっている間中一日5000回を超える反復練習の末に鬼のように鋭いワンツーを身につけ、下北沢で「ヤンキー狩り」とあだ名されるようになる……ところから少しした時間軸から始まる冒頭がすこぶる上手くて、グイグイ興味を引かれてしまいます。
主人公神代ユウのビビリ方がリアリティ抜群で、とにかく全身が恐怖でガクガク震えながらも、身体が覚えたワンツーで不良をのしていく前半部分の展開はつかみとしてはこれ以上ないほど盛り上がります。
ワンツー以外はまるでダメなのですが、格闘技の経験のない素人の不良は、殴る前に一度振りかぶる時点で負けが決まっているという薀蓄部分の説得力ときたらもう…
そこから徹底的に路上での戦いにこだわりつつ、格闘マンガのセオリー通り次から次へと強い奴らと戦って成長していく王道の少年漫画でした。
特に7巻あたりから始まる「対剣道編」での盛り上がり方は半端ではなく、鳥肌立ちまくりでした。
やっぱり主人公が努力して成長して恐怖を乗り越えて戦いに現れるっていうのは盛り上がるなあ。