男たち、野獣の輝き

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Beauty Devaisethのファイナル・ファンタジー14新生エオルゼア奮闘記

ダイ・ハード3

ダイ・ハード 3 アルティメット・エディション [DVD]

既に何度か放送されていたのですが、なかなか観ることが出来ず、やっと今日の放送を録画して観ました。

とりあえずビスタサイズのトリミングという時点でグンナリなのですが、まあそれはいいとして画質のいいところと悪いところがあるなあというのが印象深いですね。それはもしかしたらHDに向いている画像と向いていない画像があるということなのかもしれませんが。

冒頭のN.Y.の朝焼けのショットなどは風景ショットとして凄く綺麗で見ほれました。

ジェレミー・アイアンズのカッコよすぎるサングラスの色がブルーだった事も判別できました。強盗団の重機類がそれはもう重量感満点の質感で非常に満足しました。

ただ、作品としては観れば観るほど出来の悪さが際立つといいますか、マクティアナンのアクション演出は相変わらず冴えているところもあるんですが(適当なところもあるんですが、セカンド・ユニットという可能性もあるほど、全体的に作品のトーンがチグハグなのがこの作品の数多い欠点の一つです)

とりあえずアクション全てが行き当たりばったりで全く有機的に機能していないところが最大の欠点だと思いますし、それでもそのアクション自体が素晴らしければいいんですが、今見るとアイデア自体はそれほどでもないのでイフェクトの荒さばかりが目立ってイマイチ燃えない(それでも粉塵の上がり方や、その際のカメラの衝撃によるブレの再現などの観るべきところは多い)。

まあ、もともとダイ・ハードとしてのシナリオでないものを無理やりダイ・ハードにしている時点で、番外編的な意味合いが強い作品ですね。

ボクとしてはマックレーン側のストーリーより、ジェレミー・アイアンズたちの強盗のくだりのほうがロマンを感じさせて感情移入してしまうぐらいです。「ジョニーが凱旋するとき」も一作目の第九に勝るとも劣らない絶妙の使い方ですしね。