男たち、野獣の輝き

旧映画ブログです。

Beauty Devaisethのファイナル・ファンタジー14新生エオルゼア奮闘記

ファントム・オブ・パラダイス [DVD]

ファントム・オブ・パラダイス [DVD]

ファントム・オブ・パラダイス [DVD]

映画の「オペラ座の怪人」を観てから、

オペラ座の怪人 オリジナルサウンドトラック (2枚組)

オペラ座の怪人 オリジナルサウンドトラック (2枚組)

The Phantom of the Opera (Original 1986 London Cast)

The Phantom of the Opera (Original 1986 London Cast)

オペラ座の怪人(日本語キャスト)

オペラ座の怪人(日本語キャスト)

ってな具合にサントラなどを聴きまくって、

ファントム〈上〉 (扶桑社ミステリー)

ファントム〈上〉 (扶桑社ミステリー)

ファントム〈下〉 (扶桑社ミステリー)

ファントム〈下〉 (扶桑社ミステリー)

を読んだりして、何気なくハマっています。

そんなわけで、随分久しぶりにデ・パルマのこれを観なおしました。

子供の頃と殆ど印象が変わらないのは、DVDにしては随分荒れた映像なのと(今時一層で特典殆ど無しなのですが、それにしても酷い)、ビスタサイズによるトリミングの影響の少なさかもしれません。

オペラ座の怪人」を元にしているだけに、《好きな女性に相手にされない男の気持ち》はオリジナル通り思い切り反映されていて、肝心な相手が客観的に観ると(文字通り観客から観ると)全くたいしたことが無い上につまらん女であるところも忠実です。デ・パルマも当然モテない奴だったに違いないので、「オペラ座の怪人」という題材はそういう要素が、そういう体験(要するに失恋)を経た人間には強烈な感情移入を促すのではないかと思います。(相手が大したことのない女性として描かれるのは単純に復讐心と共に、そうでもしないと心に折り合いがつけられないからです)

ただ、映画としても随分荒削りというか、洗練されていないというか、良くも悪くもデ・パルマの個人的資質がモロに作品に反映されているようです。

ボクはデ・パルマの初期作品群(どこで分けるかは微妙ですが、やはり「スカーフェイス」あたりでしょうか)の中では「ミッドナイトクロス [DVD]」が断トツに好きなのですが、そこら辺に自分の嗜好が良く現れているように改めて感じました。