H2 1 (少年サンデーコミックス〈ワイド版〉)
- 作者: あだち充
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2004/08/06
- メディア: コミック
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ワイド版になったのを機に読み始めたんですが、当然のように止まらなくなったので新書版でも続けて最後まで読みました。
あだち充の漫画は「タッチ」を高校時代に骨折で入院したときに友人が持ってきてくれたのを一気に読んだぐらいで、後は連載中のラフを読んだ程度です。
それでも、あだち充の絶妙に外してくるストーリーテリングや唐突に挿入される意外な展開、実はあっついハートのこもったキャラクターが好きです。
今回の「H2」も「タッチ」を超えた長期連載で、作者も少し開き直ったような類似点が数多くありますが(どうでもいいけど二人のヒロインの描き分けのなさはギャグを超えて混乱を招きますな)、徹底的に高校野球に絞込み、「タッチ」では描かれなかった甲子園という大舞台を真正面から描いて燃えました。
当然クライマックスの展開も燃えたんですが、実はその一つ前に描かれるコメディ・リリーフの木根が先発で完投するエピソードは終わり方の見事な省略演出*1も含めて大感動しました。
それにしても高校野球の漫画は何でこんなに面白いんでしょうねえ。多分現実の高校野球が実際に熱いドラマをいつも持っているからなんでしょうね。