シービスケット★★★
撮影のジョン・シュワルツマンはその卓抜した撮影技術をマイケル・ベイの作品で無駄に浪費していましたが、やっとこさ面目躍如とも言うべき映画にめぐり合えたようです。それぐらい素晴らしい撮影でした。
映画自体は「感動路線」の枠を律儀に守っているので、飛びぬけた部分は感じさせないし、クリス・クーパーがなんと一度も拳を振り上げないというショッキングな展開も。
ただ、磐石のつくりと古きよきアメリカを感じさせる作風や、ウィリアム・H・メイシーが何故かだらしなく見えないという部分でも評価できる。
トビー・マグワイヤーは騎手になっても十八番の「ッホォォォォォ〜!!」という歓喜の雄たけびを上げていて笑えます。
一番おいしいところを持っていったのは騎手仲間のウルフ。彼はナイスガイだったなあ。