男たち、野獣の輝き

旧映画ブログです。

Beauty Devaisethのファイナル・ファンタジー14新生エオルゼア奮闘記

呪怨(音声解説)

ビデオ版のDVDがレンタルされていたので、音声解説を聞きたくて借りました。

清水崇監督と、映画監督(名前は忘れました)が対談している形式です。相手のやつのリードが少しだけ巧くないのですが、清水監督自身はそれほどベラベラしゃべるタイプではなさそうなので、この形式は正解だったと思います。監督なので、細かいことまで訊いてくれるのもよかったかも。9日間で撮影したそうですが、実質的なデビュー作品だったのでスタッフの人たち(特に撮影)との意思の疎通が巧くいかなかったという話が色々考えさせられました。カメラマンの人を机の下にもぐらせて、実際にファインダーを覗いてもらいながら説明して、やっとやりたいことを理解してもらったという事で、そういう意識の共有は撮影前の準備段階で行うべきだという話。

映画を作るという作業は、実際には編集の段階が非常なウェイトを占めているハズなので、撮影の段階ではなかなかイメージの共有が難しいと思うのです。特に恐怖映画のように脚本段階ではまるで説明が難しいようなモノは、こういう意識の共有作業は非常に難しいでしょうね。

ここをゴリ押しで乗り切ってしまうと、「あいつは一人で全部やろうとする」とか色々とスタッフとの軋轢を生むようで、大抵の飛びぬけた監督っていうのはデビュー当時からそういうイメージを持っている人が多いですよね。

キューブリックとかキャメロンとか、勿論黒澤もそうでしょうし。

でも、そういう監督たちもインタビューとかでは口がすっぱくなるぐらい「スタッフは宝」とか、そういう話をしていますよね。(あ、キャメロンとキューブリクはそういうの聞かないな…ははは)