プロフェシー★★★1/2
プロフェシー...THE MOTHMAN PROPHECIES
『隣人は静かに笑う』のマーク・ペリントン監督作品。
主要スタッフは前作とはまったく共通していないにも関わらず、前作に漂うぶっち切りの恐怖感は今作でも全開。もはやペリントン節と言ってもいいかも。
で、前作は神経症的なサイコ・サスペンスがベースなので、ハイコントラストのギラギラ感がすばらしかったが、今回は恐ろしく丁寧で上品な撮影であり、それがモスマン(蛾男)の予言という超常現象としてのストーリー・ラインに対しての的確なアプローチとしてまた素晴らしかった。(もちろんシネスコ!)
それにしても相変わらずサウンド・デザインの凄さは一聴の価値がある。
しかし、リチャード・ギアはこんなにうまい役者さんになっていたとは…残念ながら「シカゴ」ではまったくピンとこなかっただけに。
*もちろん注意するまでもないんですが、僕みたいな人間も多いので注意しておくと、ジョン・フランケンハイマーの傑作「プロフェシー恐怖の予言」とは別の映画です。