男たち、野獣の輝き

旧映画ブログです。

Beauty Devaisethのファイナル・ファンタジー14新生エオルゼア奮闘記

陽はまた昇る★★★

プロジェクトX人気に便乗したかのような企画だと思ったが、実際はさにあらず、非常に面白い映画でした。

個人的に80年代前半の家電世代なので、ベータとVHSの戦いのど真ん中にいた人間として大変興味深かったです。(ちなみに、ボクはどっちも買いましたから中立)

途中で、緒方直人がレーザー・ディスクの開発のために松下へ行くと言っていたのに軽く驚きました。レーザー・ディスクはパイオニアが一社開発したものとばかり思っていたので。(本当はどうなんだろう?確か松下はVHDだったんじゃなかったかなあ…)

通産省の無理を押し切って統一規格をご破算にした功罪(統一規格にすると価格競争が発生しないのでユーザーにとって損になるけど、どっちを買っていいか混乱する)は大きいけど、録画時間が決定打になるっていうのを実証したのは大きいかも。(VHSはテープの商品区分表示が録画時間そのまま「T-120」だったのも大きいと思います。「L-500」「L-750」って何分録画できるかわかります?)

あと、やたらと男ばっかり出てくる映画なのも高感度高かったのですが、その役者連がどいつもこいつも濃いセレクションでいいです。

ビクターの社長が夏八木勲なのもすごいですが、松下幸之助を演じる仲代達也は久々に存在感ばっちりで、ちょっとしか出番がないのにおいしいところを持っていきます。
いまや世界のケン・ワタナベも、めがねをかけた管理職をすばらしく好演していて、ボクはラスト・サムライよりよっぽど評価したい。
ただ、やはりファンとしては津嘉山正種氏が本社への防波堤としていいところを見せてくれたのがうれしかったです。役者としては悪役的な役回りが多いだけに。

http://www.t3.rim.or.jp/~chika/tuka/