男たち、野獣の輝き

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Beauty Devaisethのファイナル・ファンタジー14新生エオルゼア奮闘記

がんばれ!ベアーズ

何度見ても面白いのだが、見るたびに子供たちのキャラクターのリアリティとディフォルメ加減が絶妙で面白い。脚本のビル・ランカスターの功績は大きい。アル中監督を演じるウォルター・マッソーの巧さが見るたびに分かるのも収穫。ブルドックと同じ顔で、同じようなけだるい表情をしているだけなのだけど、その感情の流れが的確に伝わってくる。

物語に関しても、定番といわれるような筋立てだけど、意外に意表をついた展開も多くて侮れない。

むしろ定番だと感じるのは、女の子の(テイタム・オニールが可愛い!)ピッチャーや、不良のスラッガー(実は野球がしたくて、ほんとはいいやつをジャッキー・アール・ヘイリーが好演。やつは後の「ヤング・ゼネレーション」でも同じような役柄で好演)などが「七人の侍」よろしく参入する展開がそうなのだろうが、それを踏まえてなお「子供たち全員が一丸となって頑張る」というテーマが貫かれているから感動するわけで、それはこの映画が初めてだろう。

とにかく、マイケル・リッチーの意外にさらっとした演出と相まって、ほんとに面白い映画です。

追記:
脚本のビル・ランカスターバート・ランカスターの息子だって今日知りました。ガーン。でも、この人「遊星からの物体X」とこれぐらいしか脚本がないんだけど、あまりにも正反対なのが凄いなああ。物体Xのメイキングでも彼の功績は称えられているし。ハリウッドって凄いよなあ。(でも、若くして亡くなっています。残念)