男たち、野獣の輝き

旧映画ブログです。

Beauty Devaisethのファイナル・ファンタジー14新生エオルゼア奮闘記

『エージェント:ライアン』★★★

想像以上にジャック・ライアンしていて嬉しい驚き

ボクはマクティアナンの『レッド・オクトーバーを追え!』が大好きです。あの映画は分析官=事務屋を生業にしているジャック・ライアンがあれよあれよと大きな事件に巻き込まれ、「現場」へと駆り出されていく「冒険モノ」として高く評価しているからです。

それ以降のシリーズはそういう要素が薄くなってしまっていてあまり好きではなかったんですが、ベン・アフレックがジャック・ライアンを演じた『トータル・フィアーズ』は再び事務屋としてのライアンに戻してくれたので、再び「冒険モノ」として楽しめました。

今回は果たしてどうなるのかと思いきや、三度ジャック・ライアンを事務屋に戻してくれたので、案の定単純に楽しんでしまえました。

多分こういうのが根本的に好きなんでしょうね。ただ、海洋冒険ロマンとしての要素が充満していた『レッド・オクトーバーを追え!』とくらべてしまうと、やはりテロリストとの戦いというありきたりなプロットは退屈ですけどね。

あと、今回はじめて「ああ、クリス・パインのファンなんだな」と痛感してしまいました。『スター・トレック』のカークだけじゃなくて、クリス・パインが画面に出ているだけで、それなりに楽しんでしまっている自分がいましたから。ははは。

近年いぶし銀のバイプレイヤーとしてのポジションを確率しつつある、ケヴィン・コスナーも大変よかったです。


キーナ・ナイトレイがまったく好みじゃないのはどうしようもないんですが……

ケネス・ブラナー監督は奇しくも『マイティーソー』の監督でもあるんですが、今回もハリウッド大作をそつなくまとめるのはなかなか見事だったように思えます。サスペンス演出も堂に入ったものですし。ただまあ、アクション演出に関しては本人はあまり関与していないでしょうけど、「あんまり無理しなくていいよ」と肩を叩きたくなるような出来でしたね。