男たち、野獣の輝き

旧映画ブログです。

Beauty Devaisethのファイナル・ファンタジー14新生エオルゼア奮闘記

『セレニティー』を観ました。

セレニティー [Blu-ray]
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セレニティー(字幕版)
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想像以上に硬派なサイファイウエスタンに驚き

アベンジャーズ』がアメリカで公開され、評判もすこぶるいいときたのですが、そういえばそんな大作を任されたジョス・ウィードンの作品を何も観ていないことに気づきました。というわけで、TSUTAYAが100円レンタルになったのをいいことに、ブルーレイを借りてきたという次第。

もちろんオリジナルのテレビシリーズ『ファイヤーフライ』も観ていません。と言うよりも、観る手段がないw

それでちょこっとwikipediaで概略だけ調べてから観始めました。基本的に西部劇の宇宙版というカテゴリーでいいんだろうという軽い気持ちで観始めたのですが、これが実際にはかなり硬派なSFテイストで味付けされており、しかも西部劇スタイルとしてもすこぶる上等。世界観もしっかりしていて、登場人物たちも皆愛すべきキャラクター。

シリーズの完結編という体裁らしいですが、テレビシリーズを見ないまま『エヴァンゲリオンAIR/まごころを君に』を観てしまうようなとんでもない事はなく、キチンとこの作品の中で完結しているので安心です。もっとも、一度船を離れたと思われる登場人物の再登場などのお約束で高揚できないのは寂しかったですけどね。

それにしても、ホント面白くて、終盤の手に汗握る展開なんて、軽い気持ちで観始めた自分を呪いたくなるような盛り上がり。『ターミネーターサラ・コナー・クロニクルズ』であまり印象の良くなかったサマー・グローの大活躍なんて喝采を送りたくなるほどです。なぜあの持ち味を生かせなかったのかw

ジャック・N・グリーンの撮影によって、映画らしいルックを手に入れているのも好印象。

クライマックスのドッグファイトでも一点集中のようにCGIを駆使した作りも感心させられます。

しかもリーヴァーズなる人食い人種が凶悪な存在として描かれており、ストーリーに緊張感を持たせてくれて、実に燃える。まあ、アメリカって国は常にインディアンの代わりをあの手この手で生み出しているとも思えて少し憂鬱になったりもしますがw


会社の命運すら左右しかねないプレッシャーのかかる『アベンジャーズ』なんて大作を任せられて、しかも評判もいいとなると、ジョス・ウィードンを起用したマーベルとしては大きなギャンブルに勝ったとも言えますね。早く観たいもんです。

バフィー 〜恋する十字架〜をhuluで観る

ジョス・ウィードンがブレイクするきっかけになったテレビシリーズ『バフィー』も観てみたい。