男たち、野獣の輝き

旧映画ブログです。

Beauty Devaisethのファイナル・ファンタジー14新生エオルゼア奮闘記

『ウォーキング・デッド』の原作

ウォーキング・デッド
ロバート・カークマン
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こういうのが読みたかった

昨年放送され、今年シーズン1を見終えたテレビドラマ史上初の”連続ゾンビドラマ”である『ウォーキング・デッド

フランク・ダラボンによる脚本監督で描かれたパイロットは紛れも無く傑作で、とことん「シリアス」なゾンビ物を求めている人間にはこたえられない作品でした。

今回遂にその原作であるアメコミ(っていうと抵抗があるな)の日本版が刊行されました。原作は続刊中であり今回は原作の三冊分をまとめたものだそうです。

冒頭からアメコミらしい凄いテンポの筋運びで、ドラマ版とはまったく異質の掴まれ方をされました。根本的なストーリーや登場人物の相関図などはドラマ版でも踏襲されているのですが、原作を読むと明らかに「テレビドラマ」(あるいは映画)としての脚色が施されているのがわかる。

逆に言うと原作者が「まえがき」で頼もしい宣言をしている通り、あくまでも「文明崩壊後の人間たちのドラマ」に主眼が置かれており、スキあらばキャラクターたちが濃厚なディスカッションを繰り広げる。これが「シリアス」なゾンビ物を望んでいる人間にはこたえられない。

茶化しやパロディや余計なギャグはまるでなく、ある意味淡々と描かれていく「終末」のドラマは読み応え抜群です。

テレビドラマ版のシーズン2も気になるところですが、原作の続きも強烈に気になります。

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こちらは輸入盤ブルーレイ。日本でも来年の2月にDVDが発売予定だそうですが、ブルーレイもぜひ出して欲しいもんです。それとパイロットのノーカット版をどこかで放送してくれないかしら。