男たち、野獣の輝き

旧映画ブログです。

Beauty Devaisethのファイナル・ファンタジー14新生エオルゼア奮闘記

『ボーン・アルティメイタム』

本土決戦

再び気合を入れるために。
ボーン・スプレマシー』は頻繁に見返すのですが、『アルティメイタム』は久々に観直しました。何度観てもそのテンションの高さに震えます。怒涛のように繰り出されるアクション・シークエンスの合間に、結構複雑なストーリーも織り交ぜられており、情報量の多さと観客との同期を巧みに乱す編集の荒業で、緊張感が終始持続するのは凄過ぎる。基本的に落ち着くシーンが冒頭付近と合間のカフェの短いシーンぐらいですからね。
特にタンジールを舞台にした殺し屋デッシュとの攻防は、ボーンを出し抜く手口なども含めて圧倒的。直接対決での格闘シーンもとにかく相手の意識を断とうとする頭部への攻撃がえげつなくて燃える。相変わらず秘密兵器などに一切頼らず、その場にある物を利用しての格闘はカッコ良すぎる。
そして、三部作の完結編という観点から見ても、前作との巧みなリンクを使って、いよいよボーンが本土(N.Y.)に上陸するという作劇が熱い。
ジョン・パウエルのスコアも三部作で最も研ぎ澄まされて(悪く言えばバラエティに乏しいんですが)、個人的にはベスト。

クライマックスの「圧力」を感じる壮絶カーチェイスは必見。