男たち、野獣の輝き

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Beauty Devaisethのファイナル・ファンタジー14新生エオルゼア奮闘記

クロエ・モレッツ目当て第三弾『悪魔の棲む家』★1/2


観るべきはメイキング

連日クロエ・モレッツ目当ての映画ばっかり観ているわけですが、今日はクロエ・グレース・モレッツを調べたら必ず「映画デビュー作」と書かれる『悪魔の棲む家』(実際は二本目なのかな)。

オリジナルの『悪魔の棲む家』は子供の頃水曜ロードショーで観たりして震え上がっていたもんです。何しろ怖い映画が苦手だったもんですから。あの映画の成功は9割「家の窓」であると思っています。あの目みたいに見えるやつね。あのデザインを考えた人は天才。

オリジナルもそうですけど、『シャイニング』と同様、家族の中で一番「力」を持っている父親が「狂ってしまったら」という、結構日常に根ざした恐怖を描いているんですよね。心霊現象とかたたりとかあるけど、『八つ墓村』にしても怖いのは唐突に人間が「狂って」しまう事に尽きる。しかも、実際に病気とか障害とか色々な原因で「実際に起こる」事なのでリアリティが半端じゃない。ボクの父親も相当なDVオヤジでしたから、あの恐怖は洒落にならない。父親って逆らえないんですからね。ははは。

逆に言えば「家から離れれば治る」という、今回のリメイク版はずいぶん救いがあるんですけどね。

殺された娘の幽霊が実際に画面に登場したりすることで、かなりフィクション性は増しており、「安心して観ていられるホラー映画」という、アメリカならではのポップコーン・ムービーに仕上がっています。音楽でバーンって驚かせるやつね。個人的に「恐怖映画」とこういった「ホラー映画」とは別に考えているのですが、当然こういった映画も大肯定な立場です。まあ、この手の映画にしてはちょっとシリアスな雰囲気が強すぎるかもしれませんが。


ま、まあ、御託はいいですよ。本題に入りましょう。

・・・

この映画が製作されたのは2005年ですから、クロエは8歳です。完全に子どもなんですが、やはりお芝居は達者で、登場シーンもかなりあります。

役どころは三人兄妹の一番下。実際に4人のお兄さんがいる彼女にとっては大変やりやすかったんじゃないでしょうか。ちなみに、次男を演じているのは『スター・トレック』でカークの子供時代を演じたジミー・ベネット君です。

悪魔の棲む家』でクロエ・グレース・モレッツと言えば、必ず書かれるのが「屋根の上のシーンをスタントなしでやった」というくだり。






高所恐怖症の人間にとっては見ているだけで縮こまるシーンで、確かにこれをスタント無しでやるってのはそうとうの度胸だなと思います。

そして、メイキングを見ると、嬉しいことにこのシーンにかなりの分量を割いていてくれる。ははは。

まだこしゃくな雰囲気はないが、子役ぶってる感じは十分伝わってきます。役者よのお。

いよいよ屋根のシーンの撮影なんですが、やっぱり8歳の子どもだけに周りが相当気を使っている感じがして大変そうです。そりゃそうだ。




ひえええ。実際にあの屋根の上に命綱を付けているとはいえ上がってますよ。

地上でスタントの人と練習。

撮影が終わってもかなり平気な面しているので、本当に度胸があるんでしょうね。こんなのを見ていると確かに『キック・アス』の特訓も喜んでやっていたってのがわかりますよ。

「9割は彼女が演じた」

クロエ・グレース・モレッツのお約束になりそうな「9割は自分」スタント。これからもどんどん9割自分自身でやって欲しいもんです。ははは。